-31.8℃!日本一寒い陸別町で車中泊を体験!暖房対策や防寒グッズも紹介

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日本一の寒さを求めて陸別町へ 

今日はちょっと過去のお話し。
釣り、アウトドアをする上で車中泊される方って多いと思うのですが、みなさん悩むのが冬期の車中泊ですよね。
最近ポータブル電源や車用FFストーブが出てきましたが、やはり車内ポカポカで寝たい、一酸化炭素中毒が怖いなど不安や欲求は尽きない物ですね。

実は私、2019年冬に北海道を襲った史上最強の寒波の時、せっかくの機会を活かし、日本一寒い町として有名な「陸別町」で車中泊に挑戦してきました!
この記事では、陸別町の極寒体験や車中泊での暖房対策、そして役立つ防寒アイテムについて詳しくお伝えします。

極寒の陸別町へドライブ:札幌からのルート

出発時の札幌は-15℃!期待が高まる

寒波が襲った日、どこに行くか非常に悩みました。と、言うのも歌登、陸別、占冠、川湯、大樹がとっても寒い予報だったんです。かなり歌登と川湯と迷いましたが「日本一寒い町」と豪語する陸別町に行くことにしました。

出発時の札幌の気温はすでに-15℃。

寒い!寒すぎる!と思いながらワクワク荷物をまとめます!
そして、極寒の地での車中泊に向けた準備を整えます。

陸別町までのルートと道中の様子

札幌からは高速を利用し、夕張インターから十勝清水インターまで進みました。その後は国道274号線を経由して陸別町へ。道中は車も少なく、寒すぎるためか、途中で車とすれ違う度に粉雪が何度も舞い上がりホワイトアウトに。
フロントガラスからは、寒さで車が揺れる度にギシギシ音がしています!

そして、気温が低すぎてウォッシャー液は出ない!窓ガラスは開けたら閉まらなくなりそうだったので窓開け禁止としました。
気温の低さをひしひしと感じながら、5時間のドライブで目的地に到着しました。

陸別町の極寒体験:寒すぎる世界

陸別町に到着してからわかったのですが、寒すぎてよくわからないところから湯気があがりまくってました。


もう、何が何だかわからなかったです(笑)

ヤバすぎるチャリダー発見!

さて、寝る前にトレイにでも行こうか!と思ったら…


ま、マジ…かよ…

日本一周って書いた自転車が(笑)

日本って広い国ですね。凄い人もいるもんです!

車中泊の準備:防寒対策と暖房の工夫

車内の寝床セッティング

極寒での車中泊には入念な準備が欠かせません。今回の装備は寝床を真っすぐにするのに


①インフレータブルマット(クイックキャンプ8cm)を使用。

さらに寒いので、
②ニトリ Nウォームスーパー敷きパッドを追加。

③同行者の嫁に旧型コールマン タスマンX-18+毛布。

④私は羽毛布団にニトリの暖かい布団カバーをつけて、あとは毛布を上からかけるなど、夫婦で快適に眠れるよう、それぞれの寝具を工夫しました。

悩みに悩んだ一酸化炭素中毒のリスクを回避する暖房対策

冬期の車中泊をする上で、快適に過ごすために暖房をつけたい。

でも、一酸化炭素中毒が怖い、でも寒いのはイヤ!!

と、思っている方。沢山いらっしゃると思います。
多分、このブログを見ている方の大半は一酸化炭素中毒の対策はどうしてるの?って見られてるかと思います。

私もその一人でどうするか悩みに悩んだところ、我が家の暖房器具はペチカだったことを思い出し、レンガに蓄熱させその熱を使って過ごすことを考えました。


詳しくはこの関連記事をご覧ください。

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こんな感じでレンガに蓄熱します。

暖房には安全性を考慮し、イワタニのフーBOと耐火レンガを使用しました。耐火レンガは直火でも割れにくく、車内で優しい暖かさを保ちます。

使用したアイテム
耐火レンガ:車内暖房に最適
SOTO パワーガス ST-760:寒冷地でも安定した火力を発揮

イワタニ フーBO:火力が強い
焼肉の網:レンガを安定して焼くために必要

ここで注意点なのですが、普通のレンガは割れてしまうので絶対に使わないでください。

そして、パワーガスじゃないと寒くて全然使い物になりませんので必須です。

ただ、あまりにも寒すぎるので、SOTOのパワーガスでも寒さで火力が落ちそうなので2本用意して、一本のガスが冷えて火力が落ちたら、別の物に交換。その間にもう一本を温め再び交換と言う工程を20分繰り返し、ガンガンレンガを加熱しますが、5分ぐらいで

こんな風にショボショボの火力になってしまいます。

その後、窓ガラスのサイド部のみ自作銀マットを張り、決死の覚悟で寝床につきました。
私の服装はユニクロのヒートテックインナー上下に暖パン。そして、しまむらのプレミアムグースダウン、更に目元まで隠れるニット帽子、ネックウォーマーを着ました。
一方、嫁は凄い楽しそうに何も装着しないで寝袋に潜って眠りに入りました(笑)

寒すぎて怖い夜間の車中泊:快適な睡眠を確保するコツ

ガッチガチに焼いた耐火レンガですが、車の後ろにブロックを置き、その上に置きました。


優しい暖かさです♪
今思えばもっとガチガチに焼いて置いても良かったと思います。

深夜の気温は-27℃!それでも快適に

車内のスタート時の温度は15.1℃

深夜1時半に就寝しました。
実はこの時の気温は


-27!!!

寒い!寒すぎます!

普通はFF暖房付きのキャンピングカーじゃないと、車中泊する気が失せる気温ですが、このレンガ暖房が程よく効くのです。

私の経験上、車中泊の場合、車内温度が-5℃ぐらいまではそれなりの準備をすれば快適に寝ることができます。

要は、この-5℃をどうやって下回らないようにするかが車中泊のカギとなります。

このレンガ暖房は4時間ぐらいで効果は無くなるので4時間経ってからグングン車内温度が下がります。
結果、4時間後には徐々に冷え込み始めましたが、防寒対策のおかげで快適に眠れました。

どっぷり、8時間とか車内で寝るとなると難しいかもしれませんが、そこそこの睡眠なら快適に寝ることが出来ます。冬の車中泊はなるべく顔も外気に触れないようにバラクラバを使うか、布団被りながら寝た方が良いかもしれませんね。

起床時の車内温度は-6.6℃!

5時前に目覚めた時の車内温度は-6.6℃。

二人で寝たこともあり、想像以上に温かさを保てました。

外は既に沢山の報道と観光客で賑わっていました!


一方で、最低温度計を見ると車外は


-30℃を突破!!
※正式発表では-31.8℃でした。

この寒さの中、耐火レンガ暖房だけで車内温度が-6.6℃は大健闘だったと思います。

その後、トイレに行って5時半までモゴモゴ車の中にいたのですが、

最低最高気温計を見ると車内温度は一気に-12℃に。

ドアの開け閉めが原因ですね。

しかし、私のテンションはこの時上がりまくってたので特に寒いと感じることなく、朝を迎えることが出来ました!

耐火レンガ暖房。一酸化炭素中毒に怯えることなく、快適にグッスリ寝れることをこの寒波で証明できました!

実は非公式の気温は-38.4℃

実はこの時、非公式ですが、道の駅内のしばれ技術開発研究所の温度計は

なんと!!


アップ


-38.4℃!!!

温度計見て、凍り付きましたね^^;

温度計、壊れてたんじゃないでしょうか…。
日本国内で、異次元の寒さ。そんな言葉がピッタリと当てはまります。

気温-30℃以下での実験:フローズンパンツと氷点下の景色

寒さを活かしたユニークな実験

気温-30℃以下では、濡らしたジーパンがわずか5分でカチコチに凍る「フローズンパンツ実験」も楽しめます。



お湯を沸かし


熱湯を上空に投げると、

一瞬で氷結する様子を観察することもできました。

陸別町の神秘的な風景

-30℃を下回り、陸別町の景観も私が見た事無いような神秘的な風景が広がっていました。



極寒の朝に見られる「けあらし」の景色は圧巻。

低温の環境下でしか見られない現象を堪能できました。

まとめ:-31.8℃でも車中泊は可能!事前準備が鍵

今回の車中泊で学んだことは、入念な準備と安全対策があれば、極寒の地でも快適に過ごせるということです。特に、耐火レンガを使った暖房対策は、火傷させ注意すれば、一酸化炭素中毒に怯えることなく、且つ、音もなく静かに寝ることが出来ました。
また、顔や頭を寒さから防寒アイテムは必須だと感じました。

・失敗談:低反発枕は寒さで硬化するため不向き
・成功のポイント:暖房器具の選定と寝具の工夫


私の極寒の陸別町での貴重な体験を、ぜひ参考にしてみてください!

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