「港の常夜灯下で釣りしてると、豆みたいな小さな影がふわっと回遊する——“マメイカ”って本当はどんなイカ? いつ産卵して、北海道ではどの季節に接岸するの?」
今日は、釣り場の実感を照らし合わせて、「北海道のマメイカの生態」を深掘りしたいと思いますっ!
目次
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北海道で“マメイカ”と呼ばれる正体
北海道の釣り人が「マメイカ」と呼ぶ対象の中心は、ジンドウイカ(通称:ヒイカ)とされます。
項目 | 内容 |
---|---|
標準和名 | ジンドウイカ |
英名 | Japanese squid |
科目 | ツツイカ目 ジンドウイカ科(ヤリイカ科) |
学名 | Loliolus japonica (Hoyle) |
学名・分類の補足 | 近年、学名・科名の扱いに差があり、ジンドウイカ科(2002年・土屋)またはヤリイカ科(2000年・奥谷)とする学者、両方を併記(1994年・波部ら)する学者もいる。 |
俗名・地方名(北海道) | ヒイカ、(マメイカ) |
北海道の主な釣り場 | 函館近郊、石狩、後志、苫小牧、留萌 |

呼び名は地域差が大きく、「小さいイカ=マメイカ」と総称的に呼ぶケースもあります。この記事では北海道の通称「マメイカ」=ジンドウイカを念頭に整理します!
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生態のキモ(サイズ・寿命・卵)
体サイズと寿命
- 胴長10cm前後の小型イカ。寿命はおよそ1年と短命と言われます。
産卵:卵嚢(らんのう)を“房”で産み付ける
- 水温が8度~19度になる6月上旬~下旬、水深10m以内の砂底などに、細長い卵嚢を多数まとめて付着(いわゆる“房”)させる産卵様式が報告されています。
- 1卵嚢に約25粒、計80本前後=総卵数2000粒程度という調査例(石狩湾での観察)があります。
※参考文献:石狩湾におけるジンドウイカの産卵生態 海藤齊・永井雄幸・福田敏光・中井純子



えー!産卵って岩とか海藻とかに産み付けると思っていた!まさか砂底に産み付けるなんて驚きです!
北海道での“季節回遊”と接岸パターン
いつ岸寄りする?
春(5〜6月)、水温が9度~19度の時に石狩湾沿岸に集中し腹に卵を持つ個体が産卵に来遊し、6月上旬~下旬にかけて砂浜の海底に房状の卵を生み付けることが確認されています。



この6月頃にマメイカが釣れるって言うのは特に道央圏のアングラーにとっては常識ですね!
行動とベイト(釣り人が押さえるべき3点)
行動ポイント | 内容 |
---|---|
ナイトで表層回遊 | 日中は中〜底層に潜み、夜になると表層まで浮上。常夜灯に集まるマイクロベイト(小魚・アミなど)を追う行動をとる。観察・現場知見の整理による一般的傾向。 |
風・光を読む | 横風や強風は苦手。新月〜暗い夜ほど活性が上がりやすいか?投光器があると見えている個体は釣りやすいが、必要ないと言えば必要ない。 |
群れ単位 | 短命で資源変動が大きく、群れごとの入れ替わりが頻繁。釣況は“群れの差し替わり”によって一変するため、最新の地域情報でのアップデートが重要。 |
タックル・釣り方
ライトエギング(投げて誘う)
- ロッド:6–8ftライトゲーム
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- ライン:PE0.3〜0.6号+フロロ1.2〜1.5号(細い糸=風や潮の影響が少なく、軽いエギが動かしやすい)
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- エギ:1.5〜2号。夜光・ピンク・赤白をローテ
- 操作:チョンチョン→1〜2秒止め→テンションフォール(糸を張ったまま落とす)。「コッ」と来たら止めて巻く。
スッテ(待たせて掛ける)
- 1.5〜2号のスッテを2〜3本。電気ウキなら棚の再現性が高い
- 表層〜中層を1m刻みで探るイメージ。食わせの“間”を作るのがコツ
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まとめ
北海道の“マメイカ”は、通称としてジンドウイカ(ヒイカ)に相当する対象が中心です!産卵・接岸は5〜6月〜7月上旬)春〜初夏が一次ピークで、砂底に房状の卵嚢を産み付けます。
秋も接岸が見られる地域が多く、春と秋に狙いやすいイカです!初心者にも簡単に釣れるので、これからイカ釣りをしてみたい方にはおすすめの釣りです♪