「海アメマスって、結局どの時間にどこ入ればいいんですか?」
こんな会話、釣り仲間の間で一度は聞いたことありませんか。
こんにちは。海アメマス釣り好きのシロです!
今回は、島牧村で過去に開催された「あめますダービー」の大会釣果データ(2011〜2019年)をまとめて、
「どの時間帯に・どんなポイントで・どの潮周りが強いのか」を数字で見ていきます。
「なんとなく朝マズメ」「なんとなく大潮」から一歩抜けて、
“当たりやすい条件” を知ったうえでポイント選び・エントリー時間を組み立てたい人向けの記事です。
この記事の前提とデータについて

島牧アメマスの「実績データ」をどう使ったか
今回使ったのは、過去に島牧村のあめますダービー公式ホームページ公開のデータです。
※あめますダービーin島牧大会公式ホームページはこちら
- 島牧村「あめますダービーin島牧大会」釣果登録結果(2011〜2019年)
- 日付・時間・潮汐・場所・サイズ・ポイントなどが記録された大会結果
季節は12月から3月中旬までです。
これをエクセル上でまとめ直し、次のように整理しました。
分析のざっくり手順
- 「時間」「場所」「潮汐」の列を抜き出し
- 抽出した時間から「4〜18時」の時間帯別の件数を集計
- 別途、正式な「潮汐」「場所」列から潮汐別・場所別の件数も集計
その結果を、この記事では以下のように要約して紹介しています。
※一部元データは既に公開URLはないため、外部リンクはありません。私が過去に公表していたデータを保管してあったのでそれを利用しています。
海アメマスは何時に釣れているのか?
シロまず一番気になる「時間帯」から行きます!
4〜18時の時間帯別ざっくり集計
4〜18時にまとめた結果がこちらです。
(※件数は「ヒットの多さの目安」として見てください)
| 時間帯 | 件数 |
|---|---|
| 4時台 | 2 |
| 5時台 | 2 |
| 6時台 | 32 |
| 7時台 | 71 |
| 8時台 | 58 |
| 9時台 | 49 |
| 10時台 | 65 |
| 11時台 | 57 |
| 12時台 | 39 |
| 13時台 | 40 |
| 14時台 | 72 |
| 15時台 | 66 |
| 16時台 | 74 |
| 17時台 | 25 |
| 18時台 | 1 |


時間帯の結論
・一番ヒットが集中しているのは「16時台」
・次いで「14時台」「15時台」「7時台」あたりが強い
・0〜3時・19〜23時は実績ほぼゼロ(大会という性質もあり)
朝マズメ vs 夕マズメ、強いのはどっち?
・朝マズメ(6〜8時)合計:32 + 71 + 58 = 161件
・夕〜日没前(14〜17時)合計:72 + 66 + 74 + 25 = 237件
島牧の大会データを見る限り、
- 朝も強いけれど、
- 「午後〜夕方にかけての伸び」がかなり目立つ
という傾向があります。
もちろん、
- 大会の検量時間
- 釣り人の動き方(朝だけやって帰る人・夕方だけ来る人)
などのバイアスも乗りますが、それでも「夕方は数字上もかなり強い」と言えます。



と言うことは、夕マズメ勝負が一番効率が良いね!
アメマスが多かった「場所」の傾向


次に「ポイント(場所)ごとの件数」です。場所バレ防止のため空欄も多かったのも事実です。
ただ、大会結果の「場所」列の件数を数えたところ、上位はだいたいこんな感じでした。


実績上位の代表的なポイント(抜粋)
(※名称は大会データそのまま)
- 18番
王道中の王道で、荒れてる日でも目の前に人工リーフがあるので釣りやすいのが特徴。結果釣果に繋がっています。 - 赤灯
大物と言えばここ!ぱっと見変化のないポイントですが、知る人ぞ知るポイントがあるとか無いとか…。 - 千走 / 千走川河口
魚影はあるけど根がかり多数!軽めのルアーで表層狙う釣りになる。 - 大平
磯の外海も含まれるデータのため今は参考になりません。ちなみに湾の中以外は概ね競技禁止区域です。



どのポイントも島牧村の一級ポイントで有名です!



ひと昔前は地元の方のご厚意で入れたポイントもありますが、今は入ってはダメな場所もあるので注意してね!特に駐車場所は気を付けて!



そうそう、他にも千走漁港もシーズン序盤は有名なポイントだったけど、競技禁止区域も多いので気を付けないとね!
潮汐と海アメマスの関係
次はみんな大好き「潮周り」。
大会データの「潮汐」列から、
大潮・中潮・小潮・長潮・若潮別の件数を出すと、ざっくりこうなりました。
別の件数


・中潮:いちばん多い
・大潮:それに次ぐ
・小潮・若潮・長潮:中潮・大潮よりは少ない
(正確な数字ベースでは、中潮>大潮>小潮>若潮≒長潮、といった並びでした)
ここでのポイント
- 「大潮だけがやたらと強い」という感じではなく、
- 実際には 中潮〜大潮あたりで分散している
つまり、



「とりあえず大潮だけ狙えば正解」という単純な話ではない!
と言えます。
潮周りよりも、「時間帯」と「波・風・サラシ」のほうが重要度が高い、という実感に近いデータです。
実績データから見える「海アメマス釣りの組み立て方」
ここからは、これまでの数字を、実際の釣行プランに落としていきます。
いつ入る?おすすめの時間戦略
1)デイゲーム中心で考える
- 朝イチだけ・夕方だけではなく、
- 島牧の海アメは 「朝〜夕方までコンスタントにチャンスがある」
特に、
- 平日で人が少ない日
- 荒れ後のタイミング
なんかは、



10〜14時台にも普通にチャンスがあると考えて良さそうです♪
2)夕マズメを軸にする
集計上もっとも強いのは 16時台。
「14〜17時」がハイライトになりやすいので、
- 遠征組なら「朝は偵察+仮眠、午後〜夕方に本気出す」
- 近場から通うなら「仕事終わりの夕方ワンチャン狙い」
みたいな組み方も十分アリです。
様子見でポイントを探る
雰囲気ある所で狙ってみる
大物が出やすい18番、赤灯付近で勝負
と言う流れが、大物を出すコツの一つです!
ポイント選びの考え方(島牧版)


実績上位ポイントの共通点
データ上、ヒットが集中しているポイントには、だいたいこんな共通点があります。
・沈み根やかけあがりが絡む「ヨレ」
・波っ気が出やすい地形
数字だけでは地形まではわかりませんが、
島牧を歩いている釣り人なら「ああ、あそこね」と浮かぶ場所が多いはずです。
・18番:うねりがある日の定番スポット
・赤灯:沖根を狙い遠投
・千走川河口:波が立つ表層をじりじり狙う
潮汐はどこまで気にするべきか?
正直なところ「潮よりも条件のほうが大事」
数字ベースで見ると、
- 大潮「だけ」が突出しているわけではなく、
- 中潮〜大潮に満遍なくヒットが散っている印象です。
そのため、個人的な結論としては、



「大潮だから釣れる/小潮だから釣れない」
というより、
「その日の波・風・濁りの条件のほうが優先度が高い」
というスタンスです。
それでも潮を気にするなら
- 風向きと潮の向きがぶつかってサラシが出やすいタイミング
- 満ち上げでサーフに差してくるタイミング
など、「潮位の変化と地形の組み合わせ」を意識したほうが現実的かもしれません!
初心者におすすめポイントと過去の釣行記




海アメマス釣りおすすめフックの選び方と作り方




この分析の限界と注意点


データの偏りについて
今回使ったデータはすべて「大会の釣果登録結果」です。
そのため、
- エントリーしていない人の釣果は入っていない
- 大会期間外の釣果は含まれていない
- 年ごとの参加人数・ブームによって件数は変わる
という偏りがあります。
また、時間の記録形式が年によって微妙に違っていたり、
一部のデータは不明だったためデータに反映していません。
そのため、
「16時台が最強だから、それ以外はやる価値なし」
というほど極端な話ではなく、
「傾向として夕方は強いよね」くらいの参考指標として見てもらえるとちょうどいいと思います。
また、コロナ禍前のデータです。実は今はかなり状況が変わっています!



釣れないと言われている時期にも淡々と釣果報告があるようです。
本当かどうかは自分の釣果で確かめてみてね!
まとめ 〜島牧の海アメマス釣りをどう組み立てるか〜
島牧の過去データを見ると、
- 6〜8時の朝マズメと、14〜16時の午後〜夕方にヒットが集中
- ポイントは
18番・赤灯・千走などの江ノ島海岸… といった、
ワリとダダっ広いサーフで定番どころがやはり強い - 潮周りは「中潮〜大潮」がやや多いが、
大潮だけが飛び抜けているわけではない - 実戦的には
「波・風・濁り+時間帯+ポイントの組み合わせ」をどう作るかがカギ
数字を知ったうえで、
あなた自身の「釣れた日・釣れなかった日」の記憶と重ねていくと、
島牧の海アメマス釣りが、もう一段おもしろくなると思いますよ!
それでは、良い海アメマス釣りライフをっ!!

