今回は過去に出くわしたモンスターサクラマスのお話をしようかと思います。
サクラマスを釣り始めてから、ずっと超えられない壁があったんですよ。「5キロ」という、20数年間追いかけ続けた数字。それがある日、日本海のサーフでついに叶ったんです。68cm・5.56kg。あの瞬間のことは、たぶん死ぬまで忘れないと思う。
今日はそのときの話を書いてみようと思います。バラシあり、土砂降りあり、ウルっとありの、笑えるんだか泣けるんだかわからない釣行記でした。ぜひ最後まで付き合ってください。
リベンジのつもりが、出だしから大混乱だった
その釣行の少し前、新規開拓した日本海のポイントで明らかにデカいやつをヒットさせたことがあったんです。ロッドを通してビンビン伝わってくる重量感。でも無念のフックアウト。悔しすぎて夢に出てくるレベルでした。
だから「次こそリベンジしてやる」と意気込んで、あの磯ポイントへ向かったんですが——
シロあ、秒で流されそう(笑)
現地を見た瞬間に全てを悟りまして、海のコンディションが最悪で、入るどころじゃない。即撤退でした。
でもそこからが地獄で、どこへ移動するか全然決まらない。ウロウロしているうちにどんどん時間だけが過ぎていく…。しかも微妙に雨まで降ってきてテンションはダダ下がり。



釣る前からすでに心が折れかけていました(笑)
消去法で入ったサーフ、でも雰囲気は最悪だった


もう迷っても仕方ない。エイっ!!と決めて入ったのが某サーフ。
正直、気乗りしなかった。当時そのサーフでいい話なんて全然聞かなかったし、たまに釣れたとしても小さいサイズばかり。海は濁って、ゴミも多数漂ってる。しっとり降り続ける雨。やめたい理由だけが積み上がっていく状況でした。
それでも「来たからには投げるしかない」と、ホイホイとキャストを続けていたら——



グイッとキター!!…… アメマスかよ~。


最初に釣れたのはアメマスでした。あの引きで「サクラマスか!?」と一瞬テンションが上がったけど、本命はサクラマスだったので正体を見てちょっと脱力してしまいました(笑)
アメマスが釣れた=サケ稚魚がいるサイン
私の経験上、この時期に岸際のあのバイトした距離感でアメマスが釣れるときは、サケ稚魚が岸近くをウロウロしている可能性が高い。サクラマスもそのサケ稚魚を追って岸際まで寄ってきますよね。
「サケ稚魚パターン」激熱MAXデーだと言うのは明白でした。
アメマスは絶好のシグナルだったと、言うことで、気合いを入れ直してキャストを続けました。
来た!でもバレた。アシストラインが切れていた
するとすぐに、ゴーーン!!っとサクラマス特有のアタリが来たんです。
「打たれるようなアタリ」と言うんですが、コツンとかグンとかじゃなくて、ガツン!と暴力的にひったくるような衝撃。あれはサクラマスにしか出せない感覚ですよね。フッキングもバッチリ決まって「これはもらった!!しかもデカいぞ!!」と確信した。
でも…バレました。


フックのアシストラインが切れてました…。



サクラマスにアシストライン切られるのは初めてだな…
口の奥にがっつり入って歯で切られたか…
切れた原因はおそらく、サクラマスの歯に擦れてしまったんだと思います。あれは絶対3キロ、いや4キロはあったはず。呆然としながらもキャストを続けるしかありませんでした。
でも釣れるのはアメ、アメ、アメ。サクラマスがなかなか来ない。
コンディションが悪いせいか、他のアングラーたちも来ては「無理だ」と判断して帰っていく繰り返し。海は濁り、ゴミが流れ、雨が降り続ける。
やめたい理由 その1:海が濁っている
やめたい理由 その2:ゴミが多い
やめたい理由 その3:雨がしとしと降り続ける
やめたい理由 その4:他の人は皆帰っていく
やめる理由がない理由:なぜか私だけ釣れている(笑)



唯一の救いは、最悪なコンディションの中でも釣れているのが延々と自分だけという謎の強運。これだから釣りはやめられないんですよね。
この日は運が最高だと確信しました。
ずっしりとひったくるアタリ——これが本命だとわかった
そんなとき、来たんです。
ずっしりとガッチーン!!と、ひったくるようなアタリ。
さっきの「打たれるような」アタリとは少し違った。重さが乗ったまま、グーっとロッドが絞られていく感じ。瞬時に「デカい」とわかった。3キロ越えは確定だと思いながら、ラインを緩めないよう慎重にハンドルをゴリゴリと巻いて距離を詰めていきました。
そしてランディング直前、チラッと見えたその魚体に——
心臓がバックバクでした。
波打ち際まで寄せて、ずり上げようとしたら、重すぎてラインがジーっと出ていく…。
最後はスプール抑えながらランディング完了。
計測——?……?……!!!!


メジャーを当てる手が震えていました。68cm。このサイズは初めてじゃない。でも、でも…太い!次にスケールで計測します。
数字が出た瞬間、もう声も出なかった。




68cm・5.56kg。文句なしの日本海サクラマス、自己新記録達成!!
3キロとか4キロとかじゃなかった。5キロを超えていた。20数年かけてずっと追いかけてきた夢の数字が、スケールの上に刻まれていました。



雨の中一人ガッツポーズで、ちょっとだけ泣きそうになったのは秘密です(笑)。
その後は、そこで釣れたことを他の人に悟られたくなくて、周りに人がいなくなるまで平静を装ってキャストし続け、こっそり撤収。実家に寄って母ちゃんに自慢して写真を撮ってもらい、ウッキウキで帰ってきました(笑)。


※ちなみに身長185cm・体重100kg近くあるので、写真の魚のサイズ感が参考にならないかもしれません(笑)。
あの日使っていたタックルを紹介する
5キロオーバーを仕留めた道具たちを正直に紹介します。全部そのときに実戦で使って「これで良かった」と思えたものだけです。
ロッド・リール
まずは、ロッドですがシマノのディアルーナ106Mを使いました。とてもコスパがよく、張りがあって海でサクラマスを釣るなら非常に相性の良いロッドです。
続いて、リールはシマノ ステラ4000XG。初心者の方には手の届きづらい価格なんですが、実はこのステラシリーズ。ちゃんとメンテナンスをしていれば、何年も使うことができるので長期的に見ればコスパはそれなりに良いです。
4000XGはサクラマスゲームにピッタリな番手ですが、最近巻きが若干重たくなる理由から4000MHGを使う方も増えてきています。
サクラマスサーフジグ:サケ稚魚パターンの岸際攻略に最強だった
あの日使っていたジグがこれです。
コアマンのゼッタイは、当時、転売価格でMAX5,000円近くまで高騰していた人気ジグでしたが、今は落ち着いてどちらかというと安い部類に入ります。
当日のカラーはイワシゴールドラメですが、私の感覚ではサクラマス釣りにおいて、あまりカラーは関係ないようです。
【このジグのここがすごい】
・遠投性が高く、飛距離が出る
・フォール(沈む動き)が綺麗でアピール力がある
・足元まで綺麗に泳ぎ切れる
・サケ稚魚サイズで見切られづらい
特に「岸際10m以内を綺麗に泳ぎ切れる」という点が他のジグとの最大の違いかなと私個人は思って使っています。
サケ稚魚パターンでは、サクラマスが岸のギリギリまでエサを追いかけてくることが多い。当時流行っていた40g・50gの重いジグは遠投には向いていましたが、岸際でうまく泳がせるのが難しかった。「一番おいしいところ」を攻めきれないんです。
このジグはそこを補完できる。あえて、超遠投を捨てて、だからこそあの5キロオーバーにつながったんだと今でも思っています。
ただし、岸際ヒットを狙うためには常に「いつ掛かっても対応できる体勢」を維持しておくことが大事です。波打ち際でのアタリは気を抜いていると対応できないので、構えを意識してください(笑)。
フック:口の柔らかいサクラマスにはデカいフックで
あの日使用していたフックはこちらです。
ジグのサイズに対して少し大きめに見えますが、これは意図的です。
サクラマスは口が柔らかい魚で、小さいフックだと口切れしやすいですし、フッキング後のローリングが激しいサクラマス釣りではトリプルフックだと少し曲がりやすい。大きめのフックでしっかりとフッキングを決めるのが自分のスタイルです。もちろん、このシーズンは当たればデカい年だったので、そんな意味も含めてのリスク管理です。
特に、サーフの釣りはずり上げるのにフックに大きな負担がかかりますので、トリプルフックより、シングルフックの方が利点が多いと思って使っています。あのランディングでも全く問題ありませんでした。
ライン:PEライン1.2号で5キロをずり上げた
「1.2号で5キロって不安じゃない?」と思うかもしれませんが、全く問題なかったです。ラインの号数(太さ)よりも、緩みを作らずにしっかり巻いてランディングする技術の方が大事だというのが今でも変わらない考え方です。
エックスブレイドは張りやコシもしっかりしているほか、飛距離も出やすく、強度も十分で、サクラマスゲームに必要なスペックは全て揃っています。
ショックリーダー:安くて小さくて最高だった
ショックリーダーとは、PEラインの先に結ぶ少し太めのフロロカーボンやナイロンの糸のこと。根ズレや歯ズレからメインラインを守る役割があります。このリーダーは価格が安いのに品質が良く、しかもコンパクトで持ち運びやすかった。釣り場でかさばらないのが地味に嬉しいポイントです。
スナップ:取付は誰でも簡単
釣りをしながらのルアー交換。特にグローブなどしているときはストレスですよね。
本当ならさっと交換したいところ。
私はいつも音速パワースナップを使っています。慣れないと???と混乱することもあるかもしれませんが、今はこのスナップに慣れてしまい他のスナップが使えなくなってしまいました。
もう、数年使っていますが、スナップが開いてブレイクなどは体験していません。
5キロのサクラマスの釣り方
私は自分の実体験でしか物を語れませんが、当日どのようにサクラマスを釣り上げたか説明しますね。
結論を言うと以下です。
- 波の奥に着弾するように狙ってキャスト
- ロッドアクションは無し
- ジグのアクションは無し、ただ巻き
- 足元までしっかりジグを動かしながら巻き切る
まず、波の手前にジグをキャストすると波にもまれてジグが綺麗に動かないので波に奥に向かってキャストします。
続いて、ロッドでトゥイッチやジャークはしないでひたすらただ巻きです。
ただ、意識したいのは、ただ巻くじゃなくて、そのジグがしっかり右に左に泳ぐスピードで巻くです。
そして、サクラマスは岸際ギリギリまで追ってくるので、最後の最後まで1投げ、1投げ気を抜かずしっかり巻き切るを意識することが釣果に結び付くと思いますし、それで結果がでました!



どんな釣りにも言えますが、気を抜かないこと!少しの油断でフッキングが遅れたり、焦ると大事な1チャンスを逃すことになります。


まとめ:あの日が、ずっと続きを書かせてくれる
20数年越しの夢、5キロオーバーのサクラマスをついにキャッチできた日の話でした。しかもオスのサクラマスでした。
最悪のコンディションの中、消去法で某サーフへ入った。
アメマスをキャッチしてサケ稚魚パターンを確信した。
アシストライン切れのバラシを乗り越えてキャストし続けた。
ずっしりとしたアタリを確実にランディングした。
68cm・5.56kg、自己新記録達成!!
あの記録の次に目指しているのは、70cm・6キロ越え。生きているうちに越えられるかな(笑)。でもあの日の感動があるから、来年もまた海に立ってしまうんだと思います。



読んでくれてありがとうございます。
また、ビッグなサクラマスを狙って海に行ってきます!






