みなさん、こんにちは!シロです。
最近「ニシン、増えてるって聞くけど実際どうなの?」「釣りに行く側として、資源って大丈夫?」って気になることありませんか?
今回は、水産研究・教育機構が公表している令和6年度の資源評価資料を参考に、近年のニシン漁獲量と資源を、釣り人目線で噛み砕いてまとめてみます。
結論を先に言うと、資料では2023年の資源状態は「良好」と評価されています。
まず結論:2023年は「高位」かつ「増加」、資源状態は「良好」

資料の「要約」部分では、評価に使ったのは漁獲量で、
- 2023年の資源水準:高位
- 資源動向:増加
と判断した、と明記されています。
さらに、2023年の漁獲量は前年より減ったけど、近年では2022年に次ぐ高さなので、資源状態は良好とされています。
近年(2019〜2023)のニシン漁獲量:数字で見るとこう
要約表に、直近5年の漁獲量がズバッと載っているのですが、
- 2019:14,802トン
- 2020:14,127トン
- 2021:14,088トン
- 2022:20,344トン
- 2023:18,797トン
2022→2023は下がってるけど、それでも18,797トン。
シロ近年のニシン漁獲量を追いかけるなら、ここがまず押さえどころです!
「高位」「増加」って、どうやって決めてるの?
ここ、めちゃくちゃ大事なので丁寧に説明していきます!
資源水準(高位・中位・低位)の決め方
資料では、1975〜2023年の漁獲量平均を“50”として各年を指数化(資源水準値)し、
- 70以上:高位
- 30以上70未満:中位
- 30未満:低位
という基準です。
そして2023年は資源水準値が107.3なので、高位判定となっています。
資源動向(増加・横ばい・減少)の決め方
資源動向は、2019〜2023の漁獲量推移から判断し、増加となっているのですが、



この資料は、難しいモデルで推定した“資源量(海の中にどれだけいるか)”ではなく、漁獲量を指標にして判定しているタイプになっています!
2008〜2015は「低位」だった。でも、2016以降で景色が変わった
過去の判定も書かれているのですが、
- 2008〜2015:低位
- 2016・2017:中位
- 2018〜2023:高位
という流れです。



ここが「近年の回復感」の根拠になっています。
海域と漁法で“増え方”が違う:釣り人が気にしたいポイント
個人的にニシンは「北海道のどこでも同じように増減してる」じゃなく、海域・漁法・地域で色が違うのがややこしくて面白いところです。
2019〜2023年は「沿岸が強い」。2023年は1975年以降で最多(沿岸)
2019〜2023年の沿岸漁業の漁獲量は8,621〜17,639トンで推移し、2023年は1975年以降で最も多い沿岸漁獲量とされています。
一方で沖底(沖合底びき網)は、2019〜2023年で1,158〜6,182トンの範囲で、この期間は減少傾向とも書かれています。
2023年の内訳(日本海・オホーツク・太平洋など)
表の2019〜2023を見ると、2023年は例えばこんな感じで並んでいます。
- 2023年 合計:18,797トン
- うち沿岸:17,639トン
- うち沖底:1,158トン
道南(襟裳以西)の“急増”は要注目だけど、理由はまだ不明
資料には、襟裳以西の「その他・道南」で2022年に著しく増大、2023年も高水準とある一方、
「どの系群に属するか不明な点が多く、漁獲量が変動した要因は不明」と、ハッキリ書かれています。



ここは憶測で語りがちなところなので、釣り人としてもいったん落ち着いて「不明は不明」で置いておいた方が良いかなと思います。
資源管理:小さい魚を獲りすぎない(刺し網の目合規制=若齢魚保護)


ニシンの資源を“持続的に利用する”ための方策としてはかなりストレートです。
ご存じの方も非常に多いと思いますが、沿岸漁業では多くの漁場で、刺し網の目合を規制して若齢魚(小型個体)を保護し、産卵親魚を確保する取り組みが行われている。
そして、この取り組みは今後も不可欠、とされています。
釣りで言い換えると、
「成熟する前の小さい個体を守る → 親魚が残る → 産卵が回る → 次の年級が入りやすい」
という、資源管理の基本の話です。



クロマグロの規制と同じですね!
種苗放流はどう見ればいい?「やってる」し「効いた可能性」も示唆
資料では、地域性ニシンの人工種苗放流が
- 太平洋沿岸・根室海峡:1982年以降
- 日本海沿岸:1996年以降
で行われてきた、と整理されています。
さらに、2015年以降の放流尾数は毎年500万尾以上とも明記。
放流効果については、耳石標識魚の再捕記録を用いて回収率を算出し、漁獲量が低水準だった時期には資源維持に寄与した可能性が示唆される、と書かれています。
例として風蓮湖では、回収率が
- 中間育成後放流:5.4〜11.2%
- 湖内直接放流:4.0〜12.1%
と高かった、という具体値も載っています。
ただし注意:この資料は「漁獲量ベース評価」=資源量推定の空欄がある



ただし!誤解が出やすいので大事なところを補足します!
要約表を見ると、2019〜2023の「資源量」「親魚量」「F値(漁獲圧)」は “-(空欄)” になっています。
つまりこの評価は、漁獲量から資源状態を判断する設計。
なので、たとえば
- 漁獲努力量(出漁回数・網数など)が増えて漁獲が増えた
- 魚が獲れやすい場所に寄った
みたいな要因も、理屈の上では混ざり得ます。
この資料自体が悪いという話ではなく、「何を根拠にしている評価か」を理解した上で読むのが、いちばん客観的かと思いますね!
2026年のニシン釣りはどう?
私がこのブログを書いている2026年2月24日現在ですが、石狩エリアにおいて、ニシンはあまり獲れていないそうなんです。
えっ?ニシンって増えてるんじゃないの?ってことなんですが、以前は群来が起こっていなかったような場所で群来が起こっているのですが、このエリアで大規模な群来が連発していなそうなんです。
しかも漁師の網にも沢山入っていないと…。
神出鬼没なニシンですが、例年2月10日ぐらいから2月末にかけてどこかでXデーがあるのですが、今年はどうも不発が続いているそうです。



群来が起こるタイミングは以前ブログに書きましたが、思うようにいかないのが、自然界ですね(笑)


まとめ:釣り人としての実感に落とすなら今後どこを見る?
最後に、釣り人としてのまとめチェック項目を置いておきます。
毎年チェックしたい観点
- 直近5年の漁獲量(上がってるのか、落ちてきたのか)
- 海域ごとの増減(道南の急増みたいな“局地イベント”がある)
- 小型魚保護(目合規制など)が継続されているか
- 放流の実績と、再捕が追えるデータ(可能なら)



この辺をチェックしておけば、現在どのような海になっているのか、わくわくしながら今シーズン、そして次のシーズン釣りに行くことができそうですね!
参考文献(引用元)
- 「令和6(2024)年度ニシン北海道の資源評価」(水産研究・教育機構 )

