最初に結論から。
「どこに行けば釣れるの?」って気になりますよね。令和7年(2025年)の秋サケ沿岸漁獲速報を9月10日発表と9月20日発表で見比べると、全道の漁獲総数は+97万尾(+172.5%)と一気に増えました。中でもオホーツク海・日本海の伸びが目立ち、岸寄りが進んだサイン。この記事では数字→読み解き→釣りに落とすの順で、北海道のサケ釣りのヒントを整理します。
※出典は北海道連合海区漁業調整委員会調べ北海道ホームページ公開の速報です。
まずは数字の結論:9/10 → 9/20 で何が起きた?
地域小計 | 9/10尾数 | 9/20尾数 | 増減 | 増減率 |
---|---|---|---|---|
オホーツク | 354,255 | 947,051 | +592,796 | +167.3% |
根室(北部・南部) | 43,047 | 87,212 | +44,165 | +102.6% |
えりも以東(東部・西部) | 79,984 | 207,941 | +127,957 | +160.0% |
えりも以西(日高・胆振・噴火湾・道南) | 49,529 | 116,498 | +66,969 | +135.2% |
日本海(南・中・北) | 37,345 | 178,480 | +141,135 | +377.9% |
総計(全道) | 564,160 | 1,537,182 | +973,022 | +172.5% |
※ 9/10データ出典、9/20データ出典。
令和7年秋さけ漁獲速報(旬報)
見方(カンタン解説)
- 「沿岸漁獲が増える」=群れが岸(サーフ・磯・防波堤)へ寄ってきた合図。
- 9/10→9/20で道内全域が伸び、特にオホーツクと日本海が急増。
- このタイミングは跳ね打ちやウキルアーなどの効く局面が増えます。
地域別の伸びと「釣りへの翻訳」

「数字の“動き”=“回遊の旬”」。岸寄りの早い海域から、釣りもスタートダッシュが切れます。
オホーツク:量が別格。面で押し寄せる波
9/10→9/20で小計は+59.3万尾。内訳をみると——
オホーツク内訳 | 9/10 | 9/20 | 増減 | 増減率 |
---|---|---|---|---|
西部 | 114,288 | 414,374 | +300,086 | +262.6% |
中部 | 151,337 | 315,038 | +163,701 | +108.2% |
東部 | 88,630 | 217,639 | +129,009 | +145.6% |
えりも以東(東部・西部):じわ伸び=日替わりの寄り戻り
- 小計は+12.8万尾。特に西部は+10.3万尾(+197.6%)で強い流入。
- 対前年同期比率は114.4%と上回る。
根室:前年度を大きく下回る
- 9月10日と比べると小計は+4.4万尾(+102.6%)。
- しかし、対前年同期比率は37.8%と大きく下回る。
- 9月上旬は漁を自粛。その影響もありか?
えりも以西(日高・胆振・噴火湾・道南):日高が軸、胆振・噴火湾も点火
- 日高が+5.5万尾で全体をけん引。胆振・噴火湾も急伸。
- 今後、胆振・噴火湾・道南の数字に注目。
- 対前年同期比率は566.8%と上回る。※前年同期は極端に数字が低いため
日本海(南・中・北):9/10は静か→9/20で一気に開花
日本海内訳 | 9/10 | 9/20 | 増減 | 増減率 |
---|---|---|---|---|
南部 | 477 | 13,634 | +13,157 | +2758.3% |
中部 | 2,082 | 45,163 | +43,081 | +2069.2% |
北部 | 34,786 | 119,683 | +84,897 | +244.1% |
- 今期上旬は漁の自粛の影響もあり大きく増加
- 特に北部が好調で、南部も上向き。
- 対前年同期比率は124.8%と上回る。
釣果につなげるなら
まずはオホーツク/日本海の伸びている面から。と言いたいが、現実的には一部を除いてオホーツクの釣りは壊滅状態となっている。全道でハイシーズンなので、どこに行っても確率はそれなり。
朝マズメは圧倒的に人気だが、混雑する朝を避けて夕マズメを狙うのもアリ!
河口近くにサケは溜まりやすいが、広い目で見ると沿岸を回遊するサケもそれなりにいる。
広い視点で立ち位置を選ぼう!
筆者は先日、オホーツクの跳ね打ち釣行にてフィールドハンター ノースX 45g S.ケイムラクリアブルーでヒットしました!
やはりオホーツクエリアはブルーが鍵か?




河口規制・立入規制は必ず最新を確認。ライフジャケット・偏光グラスは標準装備で!


まとめ



全道で岸寄りが進行。オホーツク・日本海の伸びが顕著です!
9/20時点のデータは「今週〜来週の実釣」に直結する可能性大であるため参考に価値はありです♪
また、道内どこでもチャンスだけど、まずは伸びの強い海域から組み立てるのが合理的!
規制・安全は各自で最新情報を確認のうえ、ルールを守って楽しんでくださいね!