ニシン2026|令和8年いつ釣れる?1~3月の予報をやさしく解説

雪が薄っすら降る冬に、防寒着を来た少年が港でニシンを大切そうに手に持っている画像

「今シーズンのニシン釣り、結局いつ行けばいいの?」
冬の予定を立てながら、そんなことを考えていませんか?と、言うのもそろそろニシンのシーズンですね!

この記事では、北海道立総合研究機構(水産試験場)が公表した
令和7年12月3日に公表された最新の「石狩湾系ニシンの漁況予報」 をもとに、
令和8年(2026年)1~3月のニシンが いつ・どれくらい来そうか を、
釣り人目線でわかりやすく解説します!


目次
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まずは2026年1~3月ニシン予報のざっくり結論

雪の上に置かる釣り上げたニシン画像

道総研の予報を釣り人向けにざっくり訳すと、令和8年(2026年)の石狩湾系ニシンはこうなります。
●参考資料:石狩湾系ニシンの漁況予報 北海道立総合研究機構 中央・稚内水産試験場 令和7年12月3日 北海道立総合研究機構 中央・稚内水産試験場はこちら

  • 資源量(ニシンの量)は「中くらい」で安定
    • 2018~2023年の「高水準」から少し落ち着き、2024・2025年は「中水準」
  • 漁期前半(1~2月):昨シーズンより“少なめ”
    • ただし狙えるのは 4歳以上の「大型・高齢魚」が主体
  • 漁期後半(3月):昨シーズンと“同じくらい”
    • 3歳魚が増えるおかげで、全体としては「横ばい」予想

一言でまとめると、

シロ

大爆釣確定ではないけれど、きちんと狙えば十分チャンスがある1年と言えるでしょう!

という、“ほどよい期待値”の年になりそうです。


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出てくる専門用語を先にざっくり整理しよう

本文を読みやすくするために、先に CPUE・年級・資源量・資源水準指数 をまとめておきます。

CPUE(シーピーユーイー)ってなに?

Catch Per Unit Effort の略で、
直訳すると「努力1単位あたりの漁獲量」です。

わからない人向けに言うと、

サクラ

同じ条件(同じ長さ、同じ時間、1操業)で網を引いたとき、何匹とれたかを表す数字のことを言います!

のことです。例えば、

  • 1000m 網を引いて 10匹 → CPUE = 10
  • 1000m 網を引いて 200匹 → CPUE = 200

今回の記事に関してはCPUEの数値が高いほど、

レイン

その海のその年齢のニシンが多そうだ」 と判断できます。


年級(ねんきゅう)

「生まれた年ごとのグループ」 のことです。

  • 2022年級 → 2022年に生まれたニシン
  • 2023年級 → 2023年に生まれたニシン

人間でいうところの「◯年生まれ組」と同じイメージですね。
この「年級」が多い年は、数年後にその世代のニシンがドッと増えてきます。


資源量(しげんりょう)

ここで出てくる資源量は、

シロ

「石狩湾系のニシンが、何トン分ぐらいいるか」

というイメージです。

厳密にはモデルや調査から推定している値ですが、
釣り人としては

シロ

「魚が多いか少ないかを比べるための“重さベースの目安”」

と覚えておけばOKです。


資源水準指数(しげんすいじゅんしすう)

資源量を 過去の平均と比べて多いのか少ないのか 表にしたものです。

  • 高水準:魚が多い
  • 中水準:ほどほど
  • 低水準:少ない

石狩湾系ニシンは

  • 2018~2023年度:高水準
  • 2024・2025年度:中水準(2017年ころのレベル)

となっていて、

レイン

「不漁レベルではないが、ピークよりは落ち着いている」 状態です。

石狩湾系ニシン「漁況予報」がリニューアルされた理由

昔のニシンの“王道パターン”

以前の石狩湾系ニシンには、こんな「わかりやすい型」がありました。

  • 漁期の前半:大きくて年齢の高いニシン(高齢魚)がメイン
  • 漁期の後半:小さくて若いニシン(若齢魚)がメイン
サクラ

このパターンを前提に、
漁期を「序盤・中盤・終盤」に分けて、
それぞれの年齢別資源量から時期ごとに予報を出していたんですね。


ところが近年、そのパターンが崩れてきた

近年、刺し網漁業者さんの努力により 網の目合(目の大きさ)を広げる取り組みが進行

その結果、

小さな 2歳魚は網をすり抜けて、あまり獲れなくなり、海に残る年齢が上がり、高齢魚が蓄積しました。
そして、漁期の終盤でも 大型・高齢魚がバンバン入ってくる年 が増えてきました。

→ つまり、

シロ

「前半=大型、後半=小型」という古いイメージでは、
実際の漁獲の実態と合わなくなってきた

というわけです。


新しい予報の考え方

そこで2025年度からは、予報の軸を次のように整理しなおしました。

  • 漁況の予報
    • 近年の漁獲の主体である 4歳以上の資源重量 を中心に判定
    • 漁期後半(3月)は、3歳魚の資源量も加味 して予報
  • 2歳魚の情報
    • 来シーズン以降の動向を読むための 参考情報として別枠で提示

釣り人向けに言い換えると、

「今期よく釣れそうな年齢のニシンを中心に予報を出しつつ、
2歳魚は“2~3年先の種まき”として別でチェックする」

というスタイルに変わった、ということです。


2026年1~3月 石狩湾系ニシンの来遊予想をデータから読む

雪の上に置かる釣り上げたニシン画像

ここからは、最新の「石狩湾系ニシンの漁況予報」 をもとに、釣り人向けに整理します。

年齢別資源量の変化(2025年度評価)

2025年度の資源評価では、
令和8年1~3月に来る石狩湾系ニシンについて、前年との比較でこう予測されています。

  • 3歳(2022年級):約2.4倍に増加
  • 4歳(2021年級):約0.4倍(6割減)
  • 5歳(2020年級):約0.6倍(4割減)
  • 6歳以上(2019年級以前):約1.7倍に増加
  • 3歳以上の合計資源量:トータルでは「横ばい」

つまり、

シロ

「中型の3歳が増え、主力の4~5歳が減り、
ベテランの6歳以上が増えて、全体としては前年と同じくらい」

という、少し“いびつな横ばい”です。


漁期前半(1~2月)は「大型いるけど数はやや減少」

道総研は、漁期前半(1~2月)の来遊を 「昨漁期と比べて減少」 と判断しています。

理由はシンプルで、

  • 6歳以上は増えるけれど
  • 4~5歳の減少ぶんを、増えた6歳以上だけでは埋めきれない

からです。

釣り人目線でまとめると、

型:大型・高齢魚は十分狙える
数:昨年より“ちょっと薄い”イメージ

となります。


漁期後半(3月)は「昨年並み(横ばい)」

漁期後半(3月)は、
3歳(2022年級)が増えることで、
全体として昨年度3月と同程度の来遊になる=横ばい と予測されています。

  • 群れの厚み:前半より安定
  • サイズ:3歳中心+高齢魚が混じるバランス
サクラ

「数釣りも視野に入るのは3月。
型狙いなら前半勝負もアリ」

といったイメージです。


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2歳魚(2023年級)から見える“2027年以降”の課題

この資料では、2歳魚の情報 が次のように整理されています。

CPUEから見た2歳魚の状況

  • 2024年10月、留萌沖でのトロール調査
    • 一番多かったのは 3歳(CPUE=197.7)
    • 2歳は CPUE=86.8
  • 前年の2歳(=2022年級)のCPUEは 319.3

→ 比べると、2023年級(今の2歳)はかなり少ない ことがわかります。


稚魚調査から見ても「少なめ」

  • 2023年6月、石狩川河口周辺の地曳き網調査
    • 0歳魚(稚魚)の採集数は、2000年以降の中央値を下回る

CPUE と稚魚調査、両方を総合すると、

「2023年級のニシンは、比較的少ない可能性が高い」

と評価されています。


だからこそ今季の“獲り控え”が大事

2023年級は、
2027年1~3月に3歳として本格的に来遊してくる世代 です。

この世代が少ないまま 3歳のうちからガンガン獲ってしまうと、
その先の数年のニシンが痩せてしまいます。

この資料では、「今漁期は後半も大きめの目合で操業し、3歳魚(2022年級)を獲り控えることが重要」とはっきり書かれています。

釣り人としても、

・明らかに小型の個体はリリースする
・「必要以上に持ち帰らない」ラインを自分で決める

といったスタンスを持っておくと、
自分たちの釣りを将来にも残すことにつながります。


予報には「限界」もある、という正直な話

2歳魚の章では、
資源解析の手法上、直近の若齢魚の資源量は予測が難しい
と明記されており、

実際の岸寄り時期は

  • 冬の寒気の強さ
  • 沿岸の水温
  • 風向き・風速
  • 親潮・黒潮の勢力

などに大きく左右されるので、

シロ

予報にも限界はある。と言うのが毎年の率直な感想です!


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釣り人視点での2026年おすすめ戦略

最後に、数字と予報を踏まえた 釣り人視点でどのような戦略が良いのか考えてみました!

序盤は「大型を狙う日を絞る」

12月ぐらいからパラパラと釣れ始めると思いますが、日数をやみくもに増やすより、釣れてる時にピンポイントで行く!と言うのが鍵になるのでは?と予想してます!これはニシン釣りの鉄則その1ですね!


2月・3月は「実績情報を見ながら数釣りも視野」

各港の水揚げや釣果情報、群来情報をチェックし、入り始めたタイミングを逃さないのがポイントですね!

さて、神出鬼没なニシンですが、みなさんは良いタイミングで釣行できるでしょうか!?
「釣れた!」と聞くと一気にポイントは混みますので、迷惑駐車や漁業者の妨げになるような釣りだけはしないように私からお願いいたします!

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