釣りをしているとピンクカラーのルアーって人気だな~って思う事がよくあるんです。でも、みなさん、ピンク色についてどこまでご存知ですか?
実はピンク色は、「自然界に存在しない色」なんです。そんな自然界に存在しないピンク色で何故魚は釣れてしまうか。今回はそんな疑問を掘り下げて考察していきます。
ピンク色はスペクトルにない?
可視光のスペクトル(虹色)を見てみると、赤・橙・黄・緑・青・藍・紫の順に並んでいます。しかし、この中に「ピンク」はありません。これは、ピンク(またはマゼンタ)が単一の波長を持たない「合成色」だからなんです!


単一の波長をもたない合成色?



いきなり話が難しいぜ(笑)
もう少し詳しく解説を見てみよう!
ピンクは脳が作り出した色
ピンクは、光の波長として独立したものではなく、「赤」と「青(または紫)」が混ざることで生まれる合成色(混合色)なのです。
可視光スペクトル(虹色)を見ても、赤と紫の間には何もありません。つまり、ピンクは自然界の光としては存在せず、脳が作り出している色なのです。
なぜピンクが見えるのか?
私たちの目にある「錐体細胞」は、赤・緑・青の光を検知し、その信号を脳が処理して色として認識します。赤と青が同時に刺激されると、脳は「紫」や「ピンク」として解釈しますが、それは自然界に存在する単一の波長ではないのです!



ガーン。
ピンク色って人間の脳が処理して作り出された色だったんだね!
自然界にピンクはないのか?
ピンク色の花や動物がいるので「自然界にもあるじゃん!」と思うかもしれません。でも、これはピンク色の波長があるわけではなく、特定の光の反射・吸収の仕組みによってピンクに「見えている」だけです。ピンクは「脳が作り出す色」の代表的な例で、物理的な光の波長としては存在しない色です。でも、私たちの世界では確かに見えているので、「実在しないけど存在する色」とも言えますね!
魚にはピンクがどう見えているのか?
実は、魚の目と人間の目は見える色が違うことが分かっています。
魚の種類によって見える色は異なりますが、一般的には次のような特徴があります。


魚の色覚のポイント
- 人間は「赤・緑・青」の3色を識別できる
- 多くの魚は「青・緑」を強く識別している
- 赤系の色は水中では消えやすい。
つまり、魚はピンクを「本当のピンク」として見ているのではなく、明るいグレーや白っぽい色に見えている可能性があるのです。
では、なぜピンクのルアーは釣れるのか? 実は、「ピンク」が水中でどんなふうに見えるかが重要なんです!
ピンクのルアーが効果的な理由
水中では、深くなるにつれて「赤い光」はどんどん吸収されていきます。
そのため、赤色を多く含んでいるピンク色のルアーは次のように変化している可能性があります。
水深 | ピンクの見え方(人間目線) | 魚の視点 |
---|---|---|
0m〜2m | 明るいピンク | くすんだピンクor白っぽい色 |
3m〜5m | 少し薄くなる | グレーや白に近づく |
10m〜 | ほぼグレーまたは無色 | 明るいグレー |
つまり、ピンクのルアーが有効なのは「浅い水域」や「明るい場所」が中心になります!
と、淡々と話を終わらせたいのですが!!
ピンクって、「赤」と「青(または紫)」が作り出した色ですよね。
つまり、ピンクに含まれている赤の部分だけ見ると上の表のようになると思うのですが、魚は青や紫が良く識別できるので、よくわからない影のような色の中に、魚が識別しやすい色(青・紫)が入っており、ついついルアーが動いてる物だから反応してしまう。
結果、釣れてしまう。
ってことなんじゃないのかな、と考察したところです。
色については色々説がありますけど想像するだけでワクワクしますね。
じゃぁ、同じピンクでもアワビやホロシートの上に蛍光のピンク色を入れたらどうなるの!!!


ってとりあえず、足し算式で良さそうな色をモリモリ搭載してしまえ!!って言う考えも良いですが、トラウト界では一般的には濁った水では目立ちやすい色のルアーの方が釣果が良く、透き通った水では目立ちづらい色の方が釣果が良いエビデンスもあるようです。



ピンクのルアーを見ると飛びつきたくなる~!
まとめ
魚釣りに関する色のお話しですが、絶対にこう!!って考えはちょっと難しいかもしれませんね。
識別しやすい色にしても、太陽光がどれぐらい水中に入っているのか?時期、水の濁り、もしかして波立水面の状況に応じて反応しやすいカラーが変わってくるかもしれません。
ただ、私達釣り人にとっては、細い糸を手繰り寄せるように、色々と科学的に証明されいる根拠を集めて釣果をアップさせたいところですね!