みなさんこんにちは!
「今年こそ釧路港でサケ釣りを!」と思っていた方も多いのではないでしょうか。
ところが令和7年度は、釧路港でサケ釣り自粛が呼びかけられています。
「なぜ自粛なの?」「資源はどう守られているの?」
今回は、十勝・釧路管内さけ・ます増殖事業協会の令和7年度計画をもとに、漁業者の努力や会費負担まで釣り人目線でまとめました。
釧路港が自粛になった理由の一つ
北海道全体でサケ漁獲量は減少傾向。昨年は 前年比82%(4万3千トン)と低迷しました。
釧路川を中心とする東部地区は、川に戻ってくる親魚が少なく、卵の確保が厳しい状況に…。
そのため、資源を守るために今年は釣りを控えるよう呼びかけが出ています。
つまり、今年は「未来のサケを残すために我慢の年」という事になります。
令和7年度のサケ事業計画まとめ
十勝・釧路管内さけ・ます増殖事業協会が公表した令和7年度の事業計画をまとめてみました。
参考資料:一般社団法人 十勝釧路管内さけ・ます増殖事業協会 令和7年度計画(第13事業年度)
親魚捕獲と採卵
- 十勝川・釧路川などで 約20万尾のサケ捕獲を計画。
- 目標の卵は 18.7億粒。
稚魚ふ化と放流
- 稚魚放流目標は 約1億6,581万尾!
- 東部(釧路):4,931万尾
- 西部(十勝・広尾):1億1,650万尾
新しい取り組み
- 大型稚魚を育ててから放流し、生き残りやすさを調査。
- 餌代高騰に対応した 新飼料の開発。
- 密漁パトロール・河川環境の保全も強化。
放流計画を表でチェック
地区 | 親魚捕獲目標 | 採卵数 | 稚魚放流数 |
---|---|---|---|
東部(釧路) | 60,700尾 | 5,566万粒 | 4,931万尾 |
西部(十勝・広尾) | 143,900尾 | 1億3,204万粒 | 1億1,650万尾 |
合計 | 204,600尾 | 1億8,770万粒 | 1億6,581万尾 |
漁業者の会費負担ってどのくらい?サケ資源を支える裏側

漁業者の会費負担(令和7年度)はこんな感じ👇
定額会費:漁協や市町村の会員は年額2万円
春サケ定置漁業会費:売上の 2.0%
秋サケ定置漁業会員会費:売上の 11.9%(内訳:漁獲高割6.9%+特別会費5.0%)
施設整備積立:さらに 1.5%
特別採捕事業(小定置):売上の 5.0%+1.5%
実際に計算してみると…
例えば、秋サケ定置で 売上1,000万円 の漁師さんがいたとします。
- 会費 11.9% → 119万円
- 施設整備積立 1.5% → 15万円
- 合計:約134万円
つまり、売上の1割以上が会費として納められているんです。



金額にしたら凄い額!これだけお金を未来に投資してたら釣り人に自粛も呼びかけたくなるかも!
漁師さんのリアルな声



魚が減ってるのに、毎年これだけの会費を払うのは正直きついよ。でもサケを残すためには必要なんだ…。



こんなにサケが減っているのに、あんなに定置網設置して大丈夫かな~?なんて思ってたけど、そんなに払ってくれてるんだ…。私たちが釣りを楽しめるのも、漁師さんの負担と努力のおかげなんですね!
釣り人のリアルな気持ち



釧路港がダメって聞いた時はショック…。でも卵が少ないなら仕方ないかなぁ…。



未来のサケのために我慢か。じゃあ今年はホッケやソイ狙いに切り替えようかな!って気持ちも大事。
今できること
釣り場は釧路港以外にもあるので協力する気持ちも大切。
釣りはサケ釣りだけじゃないので、他の釣りで補う気持ちも。
たくさん遡上すればそれだけ、未来の期待が大!
まとめ
- 令和7年度はサケ資源が非常に厳しい状況。
- 釧路港は自粛ですが、1億6千万尾を超える稚魚放流が予定されており、未来に向けた投資の年でもあります。
- 釣り人としては「今は我慢、数年後に笑顔でサケ釣り復活」を信じるのが一番。



未来のサケを残すために、今年はちょっと我慢する気持ちも大切。数年後の大爆釣を楽しみにしましょう!