数年前のお話し。
うわぁっ!すんごいデカイのおっかけて来る!!!イトウだっ!!
今回はそんな衝撃的な展開から始まった、札幌近郊・尻別川の思い出の釣行記です。疲れた体にムチ打って出かけた先で、“幻の魚”といわれるイトウにまさかの遭遇。しかも第一投目で……。今回も私のリアルを届けします!
尻別川を選んだ理由と出発のいきさつ
遠征断念からの尻別川
当初は道南の本流を狙って遠征予定でしたが、前日に洞爺湖釣行→そのまま休日出勤で夜21時退社…。さすがに遠出はキツく、今回は札幌から比較的近い「尻別川」へ行くことに。
尻別川は北海道の名河川で、水質がクリア※雨が降ると全く違う川になりますが…。
ニジマスやアメマス、ヤマメの釣果も多く、実はイトウの目撃例もあります。
結構前からいますがブラウントラウトの大型魚も多いです。過去にベイトを追いかけて来た魚雷のようなブラウントラウトが足元に突っ込んできたこともあります。
どちらかと言うと中級者以上向けな河川で、良い時期に良い釣りをしないと良い釣果には恵まれづらいです。
初めてのエリアで新規開拓スタート!
開始早々、まさかの出迎え
現地に着いて、さあ入渓と思ったら……


うわっ、ヘビ……しかも脱皮中だと!?
アオダイショウがグルグルとお出迎え。しかも脱皮の真っ最中で、なんとも神々しい姿でしたが、ビビってポイント移動(笑)
そして伝説の始まり──第一投目の衝撃
スピナーを投げたら…
次のポイントを選ぶべく、ヌルヌルした尻別川をしばし歩いて、流れの緩急がはっきりした場所に立ち位置を決定。
この尻別川と言う川ですが、本当に良く滑ります!フェルトウェダーだけだと危ないのでスパイク入り推奨です。
そして、お決まりのスピナーをキャスト。
いいところに入った!
流れに任せながらグルグルと。
スピナーでもたまにツンと緩急を入れて。
最後の最後まで誘いきる!
すると、水面下に“バケモン”がついてきた!!
メータークラス!?それとも幻か!?
水中で赤くギラつく巨大魚体。その姿に心臓がバクバク。
え?なんか変なもの目に映っていないか?そんなわけはない、デカすぎる!
一瞬「サクラマスか?」と思ったが、いや、違う…。





イトウだーーー!!!
80〜100cm近いその魚体に、こちらが呆然。
しかも太い!
だがこのとき使っていたのは、50cmクラスのニジマス用ライトタックル。
無理に掛ければ、ラインブレイクどころかロッド破損もある。
そもそもどちらかと言えば保護対象の魚だし…



くっ……釣りたい!けど今じゃない!!
心を鬼にしてスピナーを回収しました。
感謝と敬意をこめて──イトウとの向き合い方
釣らない決断
その巨大なイトウは、反転してこちらの足元へ。
お腹を見せるようにくるっと旋回し、深みにスッと消えていきました。
正直なところ、しっかり誘いきれば釣れたような気もしますが、反射的にマズイと思って回収しました。
この光景は、まるで「釣らないでくれてありがとう」と語りかけられたようでした。
おそらく市民団体などの放流個体。だからこそ、無理に釣るより、そっとしておいてあげる選択が正解だったと思います。


後半は穏やかな気持ちで釣行


他のポイントを巡るも……
イトウに別れを告げ、別の支流ポイントを打っていきました。
ニジマス狙いでミノーやスプーンをローテしながら釣り歩きましたが、サイズ・数ともに渋め。
うーん、思うような釣果がない!!!
でも不思議とイライラはなく、心は晴れやか。



今日はもうイトウに会えただけで満足です!
まとめ:尻別川にはドラマがある
今回の釣行は、まさに“出会い”と“判断”がテーマ。
幻のイトウに出会いながらも、釣らないという選択をしたことに後悔はありません!
むしろ、釣り人としての在り方を見つめ直す機会になった気がします。
尻別川のイトウに関して言えば、道内色んな河川にイトウはいるといで、別格だと思います。
尻別川はただの釣り場ではなく、自然と対話できるフィールド。次はしっかりとしたタックルで、当初の目的である本流ニジマスに挑戦したいと思います!