コスパ重視。一酸化炭素ゼロの真冬の車中泊暖房と対策を考えてみた。結論編。

目次

前回の実験から改善へ

前回の耐火レンガを用いた一酸化炭素の排出がない真冬の車中泊暖房は、今一つ残念な結果となりましたが、今回、少し考え方を変えて再チャレンジすることにしました。
さて、その結果はどうなったかと言うと、それなりの実用性が実証されましたので詳しく実験経過を書いていきます。

この記事を読むと

・一酸化炭素中毒の心配がなく最低限の保温性能を保った状態で車中泊ができるようになります。
・必要な道具がわかります。

前回の結果からわかったこと

前回の実験でわかったことがありました。

・石焼きは割れる可能性大。破片が飛ぶ危険性があるのでやめた方がよい。​
​・今回耐火レンガの焼き時間は15分であったため、内部まで十分蓄熱されていない可能性大。
・車内のガラスに熱が逃げないように対策が必要。

今回の改善点

前回、耐火レンガの焼き時間が不十分であったことと、レンガを四個焼いて挑むはずでしたが、一番上の一個の焼きが甘いため、5分ごとに焼く場所を変えてまんべんなく加熱し対応することにしました。

耐火レンガの加熱時間

耐火レンガの焼き時間が15分と不十分であったこため、もう少し長く20分加熱することにした。

耐火レンガの焼き面

満遍なくレンガが過熱されてなかったことで、蓄熱が足りなかった可能性がある。5分ごとに焼く場所を変える

窓ガラスの遮熱

窓ガラスからの放熱も多いと思われるため一部、窓ガラスを銀マットで遮熱

使用した道具と準備手順

道具一覧

今回使用した道具は以下。

  • 耐火レンガ(4個)
  • イワタニ「フーBO」ハイパワーカセットコンロ
  • 自作の遮熱銀マット(4枚)
  • 軍手と革手袋
  • 焼き台
  • 車(ハッチバッグタイプ)

耐火レンガの数はもっと多いと効果が得られると思うのですが、一つのガスコンロで焼けるレンガの量は、4個が限界と思い4個にしました。
カセットコンロは、可能な限り火力の強い物を選びました。
自作の遮熱銀マットは後部座席、真ん中座席用で使用している4枚です。フロントガラス部、ハッチバッグ部、運転席・助手席分はありません。
やけど防止のため、皮手袋は必須です。
また、車はワンボックスカーです。

準備手順

耐火レンガの加熱

普通に耐火レンガを焼こうとすると3個が限界なのですが、少しでも他のレンガを加熱できる方法を考えて、1個その上に置きました。

しかし、これでは1番上のレンガの暖まりが悪いので5分ごとに場所を変えて焼きます。
焼いたレンガは非常に熱いので、軍手を装着してその上に皮手袋を装着しました!

遮熱の準備

焼いている間に、自作の遮熱銀マットを窓ガラスに張ります!

しかし、自作銀マットは四枚しかないので後部座席の左右四枚に張りました。
ハッチバッグ部、運転席、フロントガラス付近に遮熱はなしです。

車内の温度調整

また、前回は車内-6℃からのスタートでしたが、よくよく考えると少し車内を温めてからスタートしたら保温効果が持続するのでは?と仮説をたてました。
なので、近所を軽くドライブして車内温度を高めました!

とりあえず、車内温度を7.3℃まで上昇させ、実験開始です。

実験の流れ

カチカチに20分焼いた耐火レンガを焼き肉用のコンロの上に載せました(笑)
ちなみに、ガスは新品の状態から半分程度使用しました。

前回は少しでも加温できるように、レンガとレンガの隙間を空けて実験したのですが、今回は長時間熱が保てるように、4個ぴったり密着してのフォーメーションです。

外気温は-9℃。寒かったおかげで良い実験ができそうです!

15分経過。

なんと11.7℃まで一気に上昇!!

ガッツポーズです!!読みが当たりました!

ある程度車内が暖かい方がレンガは効果を発揮するようです!
前回を大幅に更新!

45分経過。
車内温度9.6℃。

クッ。もはや下降気味です。
この先がちょっと心配。

1時間経過。
車内温度8.2℃
どうやら一時間たっても車内温度は開始時とあまり変わらいない結果となりました。
これは良い兆し!!このままイケ!イクんだ!

1時間半経過。
車内温度6度

2時間経過。
車内温度3.5℃
思ったより暖かいです。
車外が-9℃なら健闘していると言えよう。

2時間半後
車内温度2.1℃

3時間後
車内温度0.8℃
もはやマイナスの世界が見えてきましたが、まだプラス気温で粘っています。

3時間半後
車内温度-0.4℃
ついにマイナスの世界へ。

今回の実験はここで終了しました。
後半思いのほかマイナスにならず粘りましたね。

前回よりかなり大健闘!!
これはそこそこ実用できそうです!!

実験でわかったこと

・レンガ暖房は、車内温度を上げると言うよりは、保温効果を狙った暖房である。
・車内温度を上げてから使用すると効果が非常に高い。
・レンガをカチカチに焼いたとしても効果はせいぜい3時間程度。
​・ガスは思ったより消費する。半分ぐらい使用することになる。​
・レンガの加熱時間は最低でも20分は必要。
・ガラスは少しでも保温していた方が効果がある。
・もっとレンガの数を増やせば暖かくなりそう。

思ったよりガスの消費が多かったです。半分ぐらい使いました。フーBOはパワーがあるためかと思われます。
個人的には朝までしっかり保温じゃなくてもこれならアリかなと思います。

実験結果の車内温度を表にすると以下になりました。

0分15分45分60分90分120分150分180分
7.2℃11.7℃9.6℃8.2℃6.0℃3.5℃2.1℃-0.4℃


車内温度のスタートが20℃ぐらいだったらもっと良い結果になってたかと思われます。

みなさん、車中泊って何時間ぐらい寝てますかね?
私は冬の連泊はしないですし、朝は日の出とともに釣りなので、早起きして、5,6時間の睡眠が多いです。
人が車内にいる状態だともう少し暖かいと思いますし、窓の遮熱もしっかりすればもう少し暖かいかもしれません。
ただ、レンガの加熱時間が最低20分とせっかちな人には向いていないです。

私個人の感覚では車内の温度が-5℃以下になると寝ていて結構厳しいなぁって。思う事が度々ありました。
なので、車中泊前の車内の温度を可能な限り上げた状態からガラスを遮熱して、レンガ暖房をすることで、最低限の温度がギリギリ確保されるような形にはなったかと思います。

安全対策 配置にも工夫が必要

特に物が崩れてレンガに触れることで溶けたり、人が間違って触ったりすることによるやけどの注意が必要です。
間違って​も車内でレンガを焼いてガスコンロの上にそのまま置いたりすると、コンロが加熱されたレンガに温められて中のガスが過熱。車内でガス爆発を起こす危険性も0%ではないので絶対にしないようにしてください。​

それでは!!

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