「サケ釣りやってみたいけど、ウキルアーの仕掛けって何を揃えればいいの?」
そんな疑問をお持ちの方へ、今回は“ウキルアーで狙うサケ釣り”に必要な道具選びを、サケ釣り歴35年の私がご紹介します!
特に北海道の海では、岸から狙える数少ない大物ターゲットであるサケ。
その釣法のひとつ「ウキルアー」は初心者でも比較的取り組みやすい方法ですが、仕掛け選びを間違えると釣果に直結してしまいます。
この記事では「ロッド」「リール」「ライン」「ショックリーダー」「デンケミ」「ウキ」「デンケミ」「ルアー」「フック」「餌」ごとに丁寧に解説していきます!
ウキルアー釣法とは?

まず前提として「ウキルアー」とは、
ルアーを漂わせ、喰わせのタイミングを作るのが特徴で、

「浮かす釣り」と「投げて巻く釣り」の中間に位置するイメージ。



ウキ釣りと、ルアー釣りの良いとこ取りの釣りだね!
特に根が激しいエリアや遠投が必要なエリアではこの釣りが有効です!
ウキルアーにおすすめのロッド(竿)


どんなロッドがいいの?
- 長さ:10ft〜13ft(3.0〜3.9m)
- 硬さ:ML〜H(ミディアムライト〜ヘビー)
- 対応ルアーウェイト:30g〜70g
長めのロッドは遠投に向いており、サケの群れが沖にいる時にも届きますが、ロッドを速く振りぬけないと逆に飛距離が落ちてしまうことも…。なので現実的には11~12ftぐらいが扱いやすいです。
また、柔らかすぎると岸にずり上げられなかったり、硬すぎるとバレやすいので注意です。
今回硬さはML~Hと書きましたが、メーカーによって微妙に変わるので、30g~60gぐらいのルアーが扱えるロッドがおすすめです!



サケ釣りの釣果は飛距離による影響も大きいので遠投できるロッドを選ぼう!
おすすめモデル
- シマノ「ムーンショット S106MH」:1万円台前後で購入でき、初心者に人気
- ダイワ「リバティーフォース AK-1103H」:強いバット、70gまでルアーが扱える◎


リールの選び方


サケ釣りに合う番手とは?
- スピニングリールが基本
- 番手は4000番前後(PEライン1.5号が200m以上巻けるもの)
- ハイギアタイプ(HG)がおすすめ(小さいサケのアタリがとりやすい)
サケは青物のように走る魚ではありませんが重量がそこそこあるので、一旦走り出すと止めずらいです。また、非常に混雑するポイントが多く、他のアングラーとラインが絡まないようにゴリゴリ巻ける強いリールがマナーの一つです!
結論的には4000番~5000番のスピニングリールがおすすめです!



ゴリ巻きできるリールが無いと、他の人に迷惑がかかるよ!
初心者にも嬉しいモデル
- シマノ「アルテグラ 4000」:コスパ良好で初心者に最適
- ダイワ「レブロス LT4000-CXH」:ハンドル1回転99cmの巻取りの早巻きが可能。サケの小さなアタリがとりやすい。
ラインの選び方
おすすめのライン
- PEライン 1.2号〜3号
- 長さ:150〜200m
- 強度目安:25〜40lb
PEラインは伸びが少なくアタリが取りやすく、飛距離も出せます!サケ釣りは非常に飛距離が重要で細いラインを使って距離を出すか、多少他の人のラインと擦れても切れづらいラインを選ぶかは悩ましいところです。
何だかんだで一番人気はバランスのとれた2号を私はおすすめします!
船釣りであれば、1.2~1.5号でも問題は無いです。※船釣りも結構飛距離重要です。
また、8本網でも十分問題ないのですが、私は少しでもスレに強く、価格が安い4本編みを使用することが多いです。



強さ、コスパを選ぶのが吉です!
コスパで選ぶなら
- シマノ「ピットブル4 2号」:4本編みでしなやか、かつ安価。痛んだらすぐ交換が◎
- よつあみ「アップグレードX4 2号」:釣果重視の方におすすめ(筆者愛用)




ショックリーダーの選び方
PEと組み合わせる理由
PEは摩擦に弱いため、根ズレによる切断を防ぐショックリーダーを必ず接続します。また、ナイロンショックリーダーは伸びるのため、バレづらく安定したファイトができるようになります!
- ナイロンリーダー 25〜35lb
- 長さ:1〜2m



サケ釣りでショックリーダーはあまり深く考えなくてよいかも(笑)
初心者向け製品
- バリバス「ショックリーダーVEP ナイロン 50m 35lb」
- サンライン「ソルティメイト システムショックリーダーナイロン 50m 35lb」
オススメのウキセット


サケ釣り特有のウキルアーシステムで必ず必要になってくるのがウキです!
今回は初心者向けの記事なので、ウキセットを買う事を激しくおすすめします!
ただ、釣り場の条件によってリーダーが長く感じる方もいると思うので、1.2m~1.5m程度にカットするのも一つの手です!



買ったあとに自分だけのオリジナル塗装すると他人と区別つきやすいよ!
ダイワが王道
- ダイワ アキアジクルセイダーフロートリーダー付きL~LL
- ウキ止めとウキがセット。
- 梱包から取り出してリーダーの長さを決めたらすぐ使える。
電ケミ(電気ウキ)


光は必須!
夜釣りや朝マズメでは電気ウキ or 電気ケミホタルが有効。ひと昔前は安価な、ポキっと折ると発光するタイプでしたが、今の時代は電ケミです!明るさが違います。
もし、37サイズの電ケミが見づらいと思う方は50サイズにするのも一つの手です。ワンランク明るく見えます。
その際は、50サイズが入るウキを用意する必要があります。
- 視認性が重要
- 電池式が答え!



ケチって視認性の悪い物を購入すると、暗い時間自分のルアーを見失うよ!
実績がある電ケミ
- ルミカ デンケミⅡ 37
- 釣研 LF エコライト 37
視認性が高くてフルキャストしても見失う事はないです!
ルアー(ルアーの種類とカラー)


ウキルアーにおすすめのルアー
北海道特有のウキルアーシステムにはこのルアーはかかせません。大きなスプーン!
基本的に45g使えば間違いは無いです。重さに関しては、遠投重視で50g台を使用する方が地味に多いです。
ただし、サケ釣りに関してはネチネチとデッドリトリーブの方が有利な場合が多いです。出し風の日には軽量ルアーでゆっくり誘ってあげましょう!
- 基本はスプーン
- 重さは35〜60g前後
- カラー:ピンク、青、赤金は実績多し!



コータック、ダイワのスプーンは王道です!
実績のあるルアー
- ダイワ クルセイダー 45g:どこでも使える優等生!
- フジワラ「鮭勝 45g 銀粉ブルピン」:熱狂的ファン多し!鮭勝の銀粉は超絶ファン多数!
フックの選び方


専用フックでキャッチ率UP
サケはトラウトの中では口が堅く、貫通力が非常に大事。大きい首振りにもしっかり対応できるように、フックのふところまでしっかり刺さるフックを選びましょう!
サケ釣り特有なのがタコベイト付きなことです。カラーは赤系、黒系。色々ありますが、まずは赤系を選ぶのが無難です。フックのサイズは2.0号が一般的。意外と小さくてもバレづらかったりします。



めっちゃ奥が深いフック。これは本当に悩みます!上級者は小さくしたり、大きくしたり、その日によって色々変えたりするけど、とりあえず中間サイズのフックがおすすめだよ!
- ダブルフックタイプが主流・段差付きフックがおすすめ
- 船釣りではシングルフックを選ぼう
- サイズは2.0号程度が一般的
色は特にこだわらず、フックサイズと品質を重視しましょう。岸からサケを狙って引きずり上げる釣りにはダブルフックがおすすめだが、タモ・ネットを使う釣りにはシングルフックを選ぼう!時合が勝負な事も多く、ネットにフックが絡むと大きな時間ロスになります。
実績あるフック
- ヤマシタ タコベー 段差針 ケイムラ 夜行ピンク 2.0号
- ダイワ アキアジクルセイダー 替えフックSSシングル 2.0号
おすすめの餌は?
カツオ・イカが基本
不思議なことに、サケはカツオを食べて大きくなるわけではありませんが、カツオを餌にするのが北海道流。
良い感じの魚臭さが、サケの嗅覚を刺激します!
ニンニク、エビ粉を入れるパターンもありますが、塩で〆ている物でOKです。
また、ウグイやフグなどが多いエリアでは、すぐ餌が無くなってしまうので、イカを使うのもありです。
他にも、エビやサンマがあります。個人的にエビは釣れますが、ちょっとお高いので今回は外しておきます(笑)



餌に迷ったら絶対カツオ!
- 基本は塩で〆たカツオ
- 餌をとる魚が多い場合はイカに変更が吉
- 遠征時はワームでも代用可能。・Gulp ガルプ ソルトウォーター パルスワーム 4インチなど。


初心者でも迷わない!ウキルアー仕掛け選び
硬さはML~Hが一般的。対応ルアーウェイトが30g〜70gのロッドを選ぼう!
サケの小さなアタリを逃さないために4000~5000HGのリールがおすすめ!
バランスの良い2号がおすすめ!人が多くラインとラインが擦れることも多く、4本網にすると若干スレに強くなります。
トラウト釣りはナイロンショックリーダー一択でも間違いが起こることは少ないです。
特にこだわる必要はありませんが、信頼あるメーカーのショックリーダーを使いましょう!
初心者にとってウキのシステムは最初理解しづらいので、まずはウキセットを選んでください。とりあえず、50gぐらいのルアーが使えるウキを選びましょう!
使ってる内にウキルアーシステムがどのような物なのか理解できると思うので、その後自作するのが吉です。
必ず視認性の高い電気式のケミホタルを選びましょう!37が一般的ですが、50もおすすめです。その際はウキも50対応の物を選びましょう!
異論は無いでしょう(笑)王道中の王道です!使って間違いないのがスプーン45g!場合によっては軽くすることも重くすることもありますが、まずこれです!
色は赤系、青系2種類あるととりあえずOKです。
タコベイト付きのフックになります。色は赤・黒がオススメ。サイズは2.0号。
迷ったらカツオ!カツオでダメなら諦めるぐらいの気持ちであった方が諦めがつきます(笑)
イカは餌持ちが良いですが、定期的に交換しましょう!
基本的な仕掛け構成
PEライン → ショックリーダー → ウキ → スプーン(45g) → タコベイト+エサ
釣り方のポイント
・ウキの棚を合わせる1m~2m程度
・リール巻き速度: 1秒に1回転(デッドスロー)
・飛距離: なるべく遠投して広範囲をサーチ
・アワセ: 「コツコツ」アタリで我慢、しっかり乗ったらでアワセ
まとめ
- ウキルアー仕掛けは初心者でも揃えやすく、釣果も期待できる!
- それぞれの道具に意味があるので、妥協せず選びたい
- 北海道の海でサケを狙うなら、事前準備が何より大事!
サケ釣りの魅力は、あの繊細なアタリと豪快なファイト!
ぜひ、あなたもこのウキルアー仕掛けで体感してみてください。