私が大好きなサクラマス釣りの最後の大一番、ランディング(タモ入れ)。
「あとちょっとで獲れる!」ってところでミスると、ほんと悔しいですよね~(泣)
そんな悩みを解決するのが、アルミ製のタモの柄(ランディングシャフト)なんです!
この記事では、実際に私が使って「これはいい!」と思ったアルミタモの柄の魅力を、わかりやすくお伝えするとともに、何故、タモ入れが難しいのか?を超わかりやすく解説しますので、最後までお付き合いください!
タモの柄、実際どれくらいの長さを使ってる?
意外と多いのが、長すぎるタモの柄を使ってタモ入れに苦戦してる人。
たしかに長ければ安心だけど、取り回しが悪くて逆にランディングが難しいってことも…。
釣り場にもよりますが、一般的にタモの柄は5m前後のものを使う方が多いように思えます。
私がよく使っているのは、2m程度のアルミ製の伸縮タモの柄です!
状況や釣り場に合わせて選ぶのがポイント♪
何故タモ入れが難しいのか?
何故タモ入れが難しいのか。それは第一に筋力的な問題が大きいのです!
例えば支点が肘と想定して、作用点がロッドを握っているところだと思って下さい。
肘からロッドを握っている作用点までの距離を40cmとして、力点に1.5kgfの力が作用していたとします。
つまり、1.5kgfの力で魚が引いているとします。
そうなると、ロッドを握っている作用点にどれだけの力が必要なのかわかるはずです。

正確に言うと、上の図は上腕二頭筋の筋肉の構造があるため、微妙に力の入る方向が違うのですが、イメージとして伝わればよいかなと思います。
力点:支点からの距離 (cm) | 力点にかかる力 (kgf) | 作用点の距離 (cm) | 作用点にかかる力 (kgf) |
---|---|---|---|
40 | 1.5 | 40 | 1.50 |
50 | 1.5 | 40 | 1.88 |
60 | 1.5 | 40 | 2.25 |
70 | 1.5 | 40 | 2.63 |
80 | 1.5 | 40 | 3.00 |
90 | 1.5 | 40 | 3.38 |
100 | 1.5 | 40 | 3.75 |
110 | 1.5 | 40 | 4.13 |
120 | 1.5 | 40 | 4.50 |
130 | 1.5 | 40 | 4.88 |
140 | 1.5 | 40 | 5.25 |
150 | 1.5 | 40 | 5.63 |
160 | 1.5 | 40 | 6.00 |
170 | 1.5 | 40 | 6.38 |
180 | 1.5 | 40 | 6.75 |
190 | 1.5 | 40 | 7.13 |
200 | 1.5 | 40 | 7.50 |
210 | 1.5 | 40 | 7.88 |
220 | 1.5 | 40 | 8.25 |
230 | 1.5 | 40 | 8.63 |
240 | 1.5 | 40 | 9.00 |
250 | 1.5 | 40 | 9.38 |
260 | 1.5 | 40 | 9.75 |
270 | 1.5 | 40 | 10.13 |
280 | 1.5 | 40 | 10.50 |
290 | 1.5 | 40 | 10.88 |
300 | 1.5 | 40 | 11.25 |
①支点(肘)からロッドの先端までの距離を変えていくとロッドを握っている作用点のかかる力がわかります。これはロッドの長さに該当します。
②柔らかく、しなるロッドor短いロッドを使えば支点と力点までの距離は短くなります。つまり筋力的には楽になります。
③例えば支点から、力点までの距離が200cmの場合、作用点に7.5kgfの力が作用します。
④次は250cmだった場合、作用点に、9.37kgfの力が作用します。
つまり1.5kgfだった力(魚が引く力)がロッドを持つことによって簡単に4.75倍や、6倍以上に増幅されるわけですね。
筋トレしている方ならわかるのですが、普段トレーニングしてない人が、約10キロのダンベルでアームカールした時、結構つらいなと思うはずです。人によってはできません。
この時点でおわかりでしょう!サクラマスのような3kg程度の魚が水中にいて、1.5kgぐらいの引きしかなかったとしても、片手でロッドを持つことは大変なことなんです。当然これが足元でチョロチョロ動くのです。
足場が水面から高くて、タモの角度がどんどん水平から垂直に近くなればなるほど腕にかかる力は必要なくなります。
ロッドの場合、立てれば立てるほど筋力的には楽になってロッドの反発力で魚を浮かせることが可能になりますので、ランディングの時はロッドが折れない程度に立てると楽なワケです。
ただし、ロッドを立てすぎてる時にフックが外れると顔面にルアーが飛んできたり、ロッドが折れるので極端な行為はあまり推奨しないです。
なぜアルミタモの柄がおすすめなの?
カーボン製は意外と扱いづらい…?
カーボン素材のタモの柄って、軽くて伸縮できて便利そうに見えますよね?カーボンタモの柄にはアルミ製に比べメリットも多いのも確かなことです。
カーボン製でもピンキリはあるのですが、タモの柄を伸ばした状態だとブランブランして不安定だったり、釣り場の高さに合わず長すぎて使いづらいことも多いんです。
シュミレーションのため、タモの先の重さが0.5kgfと仮定して計算してみました。
力点:支点からの距離 (cm) | 力点にかかる力 (kgf) | 作用点の距離 (cm) | 作用点にかかる力 (kgf) |
---|---|---|---|
180 | 0.5 | 40 | 2.25 |
190 | 0.5 | 40 | 2.375 |
200 | 0.5 | 40 | 2.5 |
210 | 0.5 | 40 | 2.625 |
220 | 0.5 | 40 | 2.75 |
230 | 0.5 | 40 | 2.875 |
240 | 0.5 | 40 | 3.0 |
250 | 0.5 | 40 | 3.125 |
260 | 0.5 | 40 | 3.25 |
270 | 0.5 | 40 | 3.375 |
280 | 0.5 | 40 | 3.5 |
290 | 0.5 | 40 | 3.625 |
300 | 0.5 | 40 | 3.75 |
310 | 0.5 | 40 | 3.875 |
320 | 0.5 | 40 | 4.0 |
330 | 0.5 | 40 | 4.125 |
340 | 0.5 | 40 | 4.25 |
350 | 0.5 | 40 | 4.375 |
360 | 0.5 | 40 | 4.5 |
370 | 0.5 | 40 | 4.625 |
380 | 0.5 | 40 | 4.75 |
390 | 0.5 | 40 | 4.875 |
400 | 0.5 | 40 | 5.0 |
410 | 0.5 | 40 | 5.125 |
420 | 0.5 | 40 | 5.25 |
430 | 0.5 | 40 | 5.375 |
440 | 0.5 | 40 | 5.5 |
450 | 0.5 | 40 | 5.625 |
460 | 0.5 | 40 | 5.75 |
470 | 0.5 | 40 | 5.875 |
480 | 0.5 | 40 | 6.0 |
490 | 0.5 | 40 | 6.125 |
500 | 0.5 | 40 | 6.25 |
510 | 0.5 | 40 | 6.375 |
520 | 0.5 | 40 | 6.5 |
530 | 0.5 | 40 | 6.625 |
540 | 0.5 | 40 | 6.75 |
550 | 0.5 | 40 | 6.875 |
0.5kgfが3.0kgf~7kgf近くまで増幅し、ぶらぶらと揺れるわけです。
腕がつらいにきまっていますね。
つらい要因として、特にやってしまいがちなのが、タモの長さに見合わない釣り場の高さ。
魚がヒットした後によくやるのがコレです。
①伸縮式のカーボンタモの柄だと、ネットをランディング時に振り出した際、釣り場から海までの高さが足りず、勢いよくポールが伸び切らない!!(振り出す角度・距離が足りない)
②ポールを伸び切るようにしたくても、魚が足元でチョロチョロしてて、片手でロッドを持って、片手でタモを持ってでそんな状況じゃない!!
③焦ってそのままランディングネットを水面に入れたら水の抵抗がネットに加わってポールがドンドン短くなる!さらに波がじゃぶじゃぶ来て完全に錯乱する!
④水面に深くネットを入れたくても、ポールがふわふわ伸びたり縮んだりしてるのでランディングどころじゃない!
⑤強引にランディングを試みたら魚がランディングネット絡みついて完全につんだ状態。
これ、やったことある人!!正直に手をあげなさい!!
はい!私でした(笑)
カーボンタモの柄でも最初から伸ばしてスタンバっていれば対応できるんですけど、ついうっかり踏んだら割れるんですよね…。
アルミ製の魅力はココ!
私が愛用しているのは、アルミタモの柄(1.8m)。
アルミ製の良いところはズバリ「安定感」!
- 伸ばしてもブレにくい
- 割れにくくて丈夫
- 踏んでも壊れにくい(笑)
- 比較的リーズナブル
- ブラブラしないから1人でもタモ入れしやすい!
これ、ほんとに使ってみたら感動モノです!
あれだけ重たくなるものがブラブラ揺れないだけで腕の疲労感や体力はさほど削られません。もちろんランディング成功率はアップです。
私の使い方!アルミシャフト+マグネットの最強タッグ!
背中に装備してラクラク移動♪
ちょっと長めのタモの柄でも、背中にマグネットでくっつけて移動すればなんとかイケます(笑)
両手も空くし、安全面もバッチリ。私はいつもこのスタイルです♪(※画像はカーボンタモの柄です)

そして、私が使用している便利アイテムは第一精工 シャフトホルダー MG350。
マグネットも付いているのですが、セーフティーバックルも付いているので釣り場までの移動中に落とすことがありません!

よーし!釣りするぞー!って振り返ったら凄い遠くにランディングネット落としてた経験のある方。
出てきなさい(笑)
あ、私でした(笑)
そんなおっちょこちょいな私でもこれを使ってからそんなことは無くなりましたよ!

ランディングネットを落とさない工夫が各所にありますよ!
たった2mでもそこそこ使える長さ!
2mくらいのタモの柄でも、伸ばしてみると想像以上に長い!
実際にサクラマス狙いの釣りでは、結構活躍しています!

釣りされる場所にもよりますが、一度使ったらやめられませんよ~!
スライド式のタモの柄が使いやすいです!
足場が高いエリアではジョイント式を
スライド式のタモの柄は足場が低いところで使う事が多いのですが、もっと頑丈なジョイント式もあります!
ジョイント式は継ぎ足せば長さを変えられるので足場の高いエリアで使うのがよろしいかと思います。
それでも3m~4mぐらいで使うのがベストですね!
どんな人にアルミタモの柄はおすすめ?
- ランディングで失敗したくない人
- 1人釣行が多い人
- サクラマスや大型魚を狙っている人
- タモ入れをもっと楽にしたい人
とくに、「一日1本でも釣れたらラッキー」な魚を狙っている人には絶対おすすめ!
せっかくの貴重な1本、ネットインで失敗なんて…もったいなさすぎます!
デメリット!使う場所には気をつけて
アルミ製は便利ですが、伸縮はカーボンほど自在じゃないため、
人の多い防波堤や港ではちょっと不向きな場合もあります。
人がつまずきそうなエリアでは使用を避けましょうね。
また、波が足元にちょこちょこ入ってくるような場所でも不向きです。
基本的に釣りしている時はずっと伸ばしてある状態なので、地面置くと流される可能性がありますのでそんな場面では使用できません。
さらに何だかんだで、携帯が不便なのでポイントまで遠い時はちょっと荷物になります。
場所や状況に合わせて、マナーを守って使いましょう♪
タモ入れのコツ
タモ入れ苦手な方。多いと思います。
難しいですよね。
よく失敗されてる方の一例です。
①ポールを脇にロックして固定できていない。→安定しない。疲れる。
②魚が落ちついていない状態でランディングしようとする。→ネットに魚が引っ掛かる・腕の体力消耗。
③魚の目の前に急にネットを入れる→びっくりした魚が暴れる。
④水中に十分にネット入れていない→これやってる人メチャ多いです。ネットが魚に届いてそうで届いていないです。
⑤タモで魚を追っかけまわす。→極力ロッドワークで誘導してください。
私はですね、魚をネットに頭から入れるとかあまり意識しないのですが、ふわっと浮かせて、すーっとネットの中に誘導するイメージです。
魚なんで、強いテンションラインに入れてたら勝手に浮いてくるので、無理に力を入れないで、ぐ!っとテンション入れてじわ~っとフワ―浮いてくるのを待ちます。あとはホイって入れるだけですね。
これが思うように上手くいかない場合は、一度足元の魚を見ないで落ち着いて沖に目線をずらしてください!
恐らく波にもまれて上手に浮かせれてないと思われますので、波が上がって来るタイミングをはかるために、魚ではなく沖に目をやるのがコツです。
波が上がってくるタイミングで上手にランディングしてくださいな!
まとめ|タモ入れが難しいと感じたら、アルミ製タモの柄を試してみて!
タモ入れがうまくいかないと悩んでいるなら、伸縮式のアルミ製タモの柄は超おすすめ!
しっかりした作りと安定感で、ランディング成功率がグッと上がります!
使う長さは2〜3mがおすすめですが、連結式で伸ばせるタイプもあるので、自分の釣りスタイルやポイントに合わせて選んでみてくださいね♪
「タモ入れ、難しいなぁ…」と思ったことがあるあなた、
ぜひ一度、アルミ製タモの柄の使いやすさを体験してみてください(^▽^)/