こんにちは!
釣りってマジで楽しいですよね!でもその一方で、自然を相手にするぶん、とっても危険な一面もあるんです。
実は過去に私の釣り仲間が磯釣り中に大きな波にさらわれてケガをするという出来事がありました。幸い命に別状はなかったものの、「波」の怖さを改めて思い知らされました…。
ということで今回は、釣りを安全に楽しむために超重要な「波」「周期」「うねり」の違いについて、超わかりやすく解説していきます!
そもそも「波」ってなに?
釣りをしていると当たり前のように見ている「波」。でも、ちゃんと理解してますか?
波の種類や性質を知っておくと、安全面だけでなく釣果アップにもつながるんですよ!
波の基本用語をチェック!
- 波高(はこう)
波の“山”と“谷”の高さの差です。波のパワーを測る目安になります。 - 波長(はちょう)
波の山から次の山までの距離のこと。 - 周期(しゅうき)
ある波の山が通過してから、次の波の山が来るまでの「時間」。天気予報でもよく見ますよね!
画像引用:気象庁ホームページ
波の周期の単位は、
👉 「秒(秒数)」です。
これは、「ひとつの波の山が通過してから、次の波の山が来るまでにかかる時間」を表しています。

例えばどう言うこと?
- 周期が 5秒 → 5秒ごとに波が1つやってくる
- 周期が 10秒 → 10秒ごとに、ゆったりと大きな波が来るイメージ
ちなみに、周期が短い波は風浪に多く、周期が長い波はうねりによく見られます。
周期が長いほど、波は遠くからゆっくりやってきて、パワーが強いこともありますよ!
釣りやサーフィンでは、この「波の周期」もとっても大事なチェックポイントです!
「風浪」と「うねり」の違いって?
波には種類があるんです!「ただの波」と思っていたらもったいない!
- 風浪(ふうろう)
風が吹いている場所でできる、ザブザブした短い波。いわば“できたてホヤホヤ”の波です。 - うねり
風が止んだあとも残る、大きくてゆっくりした波。遠くからやってくることもあります! - 波浪(はろう)
風浪とうねり、どっちも含めた「まとめて波」って感じの言葉です。
「合成波高」ってなんかスゴそう…
合成波高って知ってますか?
ちょっとイメージしてみてください。
海の上には、いろんな方向からいろんな種類の波がやってきています。
たとえば…
・近くで吹いた風による「風浪」
・遠くの海で発生してやってきた「うねり」
これらが同時に重なって岸に押し寄せてくると、波は単純な高さじゃなくなるんです。



じゃあ、どうやってその「全部混ざった波の高さ」を出すの?
それが合成波高(ごうせいはこう)なんです!


数学的には、ちょっと難しそうに見えますが、こう考えてみてください
- 風浪の高さが 2m
- うねりの高さも 2m
- それぞれの高さを2乗する(2×2=4)
- それらを足す(4 + 4 = 8)
- 最後に、平方根(√)を取ると…


➡ √8 = 約 2.82m!
つまり、見た目は2mくらいの波でも、実際は3m近いパワーを持った波が襲ってくる可能性があるってこと。



ポイントは「波は単独じゃない」ってことね!



波、マジで舐めたら痛い目にあうぜ!
海の波は、色んな場所・原因で生まれた波が、ミックスされて届くんです。
その結果、「波高(見た目の高さ)よりも、はるかに大きなエネルギー」を持ってることがあります。
だからこそ、「今日は波高2mだから安全」とは言い切れないのです。
合成波高を知らずに磯に立つのは、敵の数も知らずに戦場に行くようなもの!
有義波ってなに?
有義波とは、たくさんある波の中から、特に大きな波を選んで平均した「代表的な波」のことです。
もう少し具体的に言うと…
有義波高(ゆうぎはこう)
たとえば、ある時間に30個の波を観測したとします。
その中から、一番高い波から10個(=上位1/3)を選びます。
そして、その10個の波の高さの平均を出したものが「有義波高」。
✔有義波周期(ゆうぎはしゅうき)
同じように、選ばれた上位1/3の波の「周期(波と波の間隔)」の平均を出したものが「有義波周期」。
画像引用:気象庁ホームページ
なんで「有義波」を使うの?
海の波は、全部が同じ高さではありませんよね。
小さい波、大きい波、ごちゃまぜでやってきます。
そんな中で、「いちばん高い波だけ見る」と極端すぎるし、「平均すると全部小さく見える」かもしれない。
そこでちょうどよく「実際に体感する大きめの波の平均」として考えられたのが有義波なんです!
有義波のポイント
用語 | 意味 | 単位 |
---|---|---|
有義波高 | 大きい波から上位1/3の平均の高さ | メートル(m) |
有義波周期 | 上位1/3の波の間隔の平均時間 | 秒(s) |
✅ 釣り人やサーファーは必ずチェック!
天気予報や波情報サイトで「波の高さ〇m」と書いてあるのは、基本的にこの有義波高のことです。
つまり、「いつもこのくらいの大きな波が来てますよ」という目安。
でも注意! この有義波よりもっと大きな波(=フリークウェーブ)が混じってる可能性もあります!
一番コワいのが「フリークウェーブ」!!
ここからが本題。ぜひ覚えておいてほしいのがこの言葉。
フリークウェーブとは?
別名「一発大波」とか「異常波」と呼ばれるヤバい波。
英語で「Freak wave(フリークウェーブ)」、つまり“めったに来ない変わった波”。
でもね、実は…
- 10波に1回は有義波高の1.3倍
- 100波に1回は1.6倍
- 1000波に1回は2倍以上!!
たとえば周期10秒の波なら、1000波って約2~3時間。
つまり2~3時間も釣りしてたら、超デカいフリークウェーブが1回来る可能性が高いってこと!
波のスピードは想像以上!
波って、ゆっくり来てるように見えるけど、実際は…
➡ 時速10km〜40km以上のスピードで迫ってきます!
こんなスピードでぶつかったら、軽く吹っ飛びます!
しかも、足場が悪い磯やテトラポットだと、引き波にさらわれて…
鋭い岩場で大ケガ、最悪の場合は命の危険もあります。
波と地形の関係も要注意!
水深が波長の半分以下になると、波は海底の影響を受けて、より高く・強くなります。
これを「浅海効果(せんかいこうか)」って言います。
つまり、浅くなってる場所に波が来ると、「いつもよりデカい波」がいきなり襲ってくることがあるんです!
下の写真を見てください。浅海効果が起こりやすい寿都湾の波です。


どうして波が高くなるの?
波って、ただ水面が動いているように見えて、実は「波のエネルギー」が水の中を進んでいるんです。
その波のエネルギーは、水深が波長(波の山と山の間の距離)の1/2より浅くなると、海底にぶつかり始めます。
すると、
- 波のスピードが落ちる
- エネルギーの逃げ場がなくなる
- その分、上(高さ)にエネルギーが集中する
➡ だから、波が高くなるんです!
たとえばこんな場面!
釣りで磯やテトラに立ってるとき。
沖を見て「お、今日はそんなに波高くないな〜」と思っても…
実は足元の浅い場所に来た瞬間、波が急に大きくなってドンッ!
これがまさに浅海効果による“ドカン波”です。
- 浅瀬=波が高くなりやすい!
- 地形(岩や海底の傾き)によって波の高さは変化する
- 沖の波を見て「今日は安全そう」と決めつけるのはNG!覚えておこう!
【重要】磯やテトラでは“膨張式”NG!
釣り用のライフジャケットには「膨張式」と「ベスト型」の2種類がありますが…
磯やテトラでは絶対に「ベスト型」がオススメ!
膨張式は、
- 鋭い岩にぶつかってパンクのリスクあり
- 浮力が足りず助けにくい
- ポケットが少なくて不便
正直、「無いよりマシ」では済まされません。
➡ ライフベストを着けてください!
ベスト型なら…
- パンクしない
- 浮力バツグン!
- 肩ベルトがあって、救助しやすい
- ポケットも多くて便利!
おすすめのライフベスト
私のイチオシはこちら!
✅ mazume レッドムーンライフジャケットⅨ MZLJ-827
ライフジャケットを機能性で選ぶならmazumeのライフジャケットが抜き出てる感じはありますよね。
レッドムーンライフジャケットⅨはウエストハーネスシステムを搭載して、一般的なゲームベストに見られる股ベルト式による肩への負担が大きいと言う問題を、ウエストハーネスとサブハーネスで重量を分散することで、肩への負担を軽減。上半身全体でライフジャケットを支える構造により、長時間の釣行でも疲れにくく、釣りに集中できる時間が大幅に向上します。
また、mazume特有の機能と言えば、背面バッグパックですね!大きい荷物が背中にスッポリ。そして、ライフジャケットを脱がなくても背面バックパックにアクセスできるのが多くのアングラーを虜にしている理由です!
✅ RBB エクストリームタイドゲームベスト 7693
実は私もRBBのベストを愛用している一人です!こちらは抜群の安定感があるRBBのウェーディングアングラー向けのベストです。従来商品以上のホールド感で収納物の重さを拡散し、肩への負担を大幅に軽減。ホールド感が格段に向上するダブルチェストハーネス搭載。
本体は摩耗、引裂きなど耐久性に優れたコーデュラ素材。右胸にはルアーやスナップなど保持可能なネオジム磁石を内蔵しています。
ベーシックなライフジャケットですが、RBBらしい洗練された機能性です。
✅ シマノ サーフトリッパーベスト[VF-275W]
サーフスタイルを追求したBOA®フィットシステム搭載フラッグシップベスト!私はこのBOA®フィットシステムが搭載されているデッキシューズ使っていますが、めちゃ便利です!ダイヤル回すだけで簡単にフィットして、リリースも簡単にできるのが最大の特長!マジで秒です…。また、フィット感を調整できるので股ベルトを気にせず着用できるのも特徴です。
そして、背面バッグパックですが、スイングアクセスと言う機能が搭載されており、mazumeに引けを取らないほど、背面バッグパックにアクセスしやすいです。
【まとめ】波の知識が命を守る!
- 釣りは楽しいけど、自然は甘くない!
- 波には「風浪」「うねり」などの種類がある
- 「周期」や「合成波高」も理解しよう!
- フリークウェーブは必ず来ると思って行動する!
- 磯釣りは、装備が命を守る!
「今日は波、そんなに高くないから大丈夫」って思ってませんか?
でも、波は周期や重なり方次第で突然大きくなるんです!
釣りを長く楽しむために、自分の命は自分で守ろう!
そして、他の釣り人の安全のためにも、危ない行動は避けてくださいね!