いよいよ気になる季節が近づいてきましたね。
そう!秋サケです!
「2026年北海道のサケ釣りって、今年はどうなの?」
「去年かなり悪かったけど、少しは回復するの?」
「日本海、オホーツク、道東、どこがよさそう?」
釣り人なら、やっぱりここは気になりますよね。
今回も、北海道立総合研究機構の資料「令和8年(2026年)の秋サケの資源状況について」をもとに、2026年の秋サケ来遊予測を釣り人目線でわかりやすく整理していこうと思います。
先に結論から言うと、なんと!!2026年の北海道全体の秋サケ来遊数は、365万尾と予測されています。
前年の2025年が686万尾だったので、数字だけ見ると前年比53.1%。つまり、ざっくり言えば前年の半分ちょっとという予測です…。
ただし、サケ釣りは「全道の来遊数」だけで決まるものではなく、海区ごとの差、時期、岸寄り、ベイト、海水温、河川の状況、定置網の入り方など、現場で変わる要素もたくさんありますよね。
この記事では、ちょっと難しい資料をできるだけかみ砕いて、2026年のサケ釣りをどう見ればいいのかを整理していきます!
この記事でわかること
- 2026年の秋サケ来遊予測
- 2025年の秋サケがどれくらい悪かったのか
- 海区別に見た2026年の予測
- サケ釣りへの影響をどう考えるべきか
- 釣り人が冷静に見ておきたいポイント
サケマス専門家からの意外な回答

本題に入る前に、仕事の関係で、サケマスの専門家とちょうど1時間ほど打合せする機会があったので、その時聞いたお話をしたいと思います。
シロ今年どれぐらいサケ帰ってくると思います~?
の私の質問に対して。



今年は去年よりさらに悪いだろうね~。
とのことでした。
実は私、サケ稚魚が降海してから、水温が低すぎて、そこでサケ稚魚が耐え切れずお亡くなりになっている。
と、思っていたんです。
ですが、専門家からの回答は意外でした。



実は、最近サケ稚魚が降海してから、海水温が高いみたいなんだ。
本当はもう少し河口の近くにいて、ウロウロしたいみたいなんだけど、水温が高いから大きくなるまで留まれず、そのまま北の方に泳いで、そこで低い水温に耐え切れず落ちてるパターンも結構あるっぽいんだよね。
とのことです。



なんと、降海してからの水温が高すぎてダメパターンだなんて!!!
と意外な回答でしたが、他にもこんなことも、



やはり、4年経って、母川回帰するときに水温が高すぎて、岸に寄れず、そのまま落ちてるパターンも結構あるんじゃないかのか?って業界では言われてるんだよね。ただ、それがどれぐらいの規模であるか正直わかっていない…。
なるほど。
これはなんとなく予想はしてたけど、このパターンは結構ありそうですね。
高い水温を押し切って母川回帰してくるサケには敬意を表したいと思います。
2026年の秋サケ予測は365万尾
さて、話を本題に!
まず、令和8年(2026年)の秋サケの資源状況では、令和8年、つまり2026年の北海道への秋サケ来遊数は、全道で365万尾と予測されています。
ここでいう「来遊数」とは、沿岸で漁獲されたサケと、河川で捕獲されたサケを合わせた数です。
釣り人の感覚でいうと、「海にどれくらいサケが帰ってくる見込みなのか?」を見るための大きな目安になります。



ただし、来遊数が多いから必ず釣れる、少ないから絶対釣れない、という単純な話ではないですよね。
秋サケ釣りは、魚が岸に寄るタイミングがとても重要で、沖にはいるけど岸に寄らない。近くにはいるけど口を使わない。群れは通ったけど一瞬で抜けた。そんなことは普通にあります。
なので、この予測は「釣果予報」ではなく、「資源の大きな流れを読む資料」として見るのがちょうどいいです。
2025年の秋サケはかなり厳しかった
2026年の予測を見る前に、まず前年の2025年を振り返っておきます。
2025年の北海道への秋サケ来遊数は686万尾でした。
この数字は、前年に比べて39%。かなり大きく減っています。
しかも、去年この時期に発表された北海道全体の来遊予測数は1,141万尾だったんです!!
なんと、予測数の半分…。


さらに、平成以降では過去最低の水準とされています。



釣り人の感覚でも、「今年はサケが薄い」「跳ねが少ない」「群れが続かない」と感じた人は多かったのではないでしょうか?
特に気になるのは、年齢別の来遊数です。
- 4年魚は432万尾で、前年比34%に減少
- 5年魚は198万尾で、平成以降ではかなり少ない水準
- 3年魚は49万尾で、過去最低水準
サケは生まれてから数年後に川へ帰ってきます。
ざっくり言うと、今、主力になりやすいのが3年魚や4年魚です。
その主力の年級が弱いと、全体の来遊数にも大きく影響します。


目廻りも小さめだった
2025年の平均目廻りは2.91kgでした。
目廻りとは、簡単に言えばサケ1尾あたりの平均的な重さのことです。
前年の2.96kgから少し下がっていて、近年ではかなり小型寄りの水準です。
釣り人目線でいうと、



「魚の数が少ないうえに、サイズ感もやや物足りない年だった」と見ることができます。
もちろん、個体差はあります、立派なオスや銀ピカのメスが釣れた人もいるはずです。
ただ、全体の平均としては小さめだったということになります。
2026年の予測はなぜ厳しめなのか
今回の予測では、シブリング法という方法が使われています。
いきなり難しそうな名前が出ましたが、考え方はそこまで複雑ではありません。



ものすごく簡単に言うと、前年に帰ってきた若いサケの数から、今年どれくらい別の年齢のサケが帰ってくるかを推定する方法です。
たとえば、前年の3年魚の来遊数から今年の4年魚を予測し、前年の4年魚の来遊数から今年の5年魚を予測します。



簡単に言うと去年の若いサケの帰り方を見て、「じゃあ今年はこの年齢のサケがどれくらい帰ってきそうか」を読む方法です。
ただし、近年はサケの成熟年齢が下がる、いわゆる若齢化が進んでいるとされています。
これは、昔より若い年齢で帰ってくるサケが増えているということです。
この変化が進むと、昔のデータをそのまま使った予測が当たりにくくなるんですね。
そのため、今回の予測では若齢年級のデータを使い、さらにおおむね直近5年級程度に限定して分析されています。



つまり、昔の好調だった時代の感覚をそのまま当てはめるのではなく、最近のサケの帰り方に合わせて予測しているということです。
海区別の2026年秋サケポイント予測


では、海区別に2026年の予測値を見ていきます。
数字は「千尾」です。たとえば774千尾なら、約77万4千尾という意味です。
| 海区 | 地区 | 令和8年予測値(千尾) | 令和7年来遊数(千尾) | 前年比(%) |
|---|---|---|---|---|
| オホーツク | 東部 | 774 | 2,081 | 37.2 |
| 中部 | 647 | 1,121 | 57.7 | |
| 西部 | 687 | 1,021 | 67.2 | |
| 小計 | 2,108 | 4,223 | 49.9 | |
| 根室 | 北部 | 275 | 519 | 53.0 |
| 南部 | 56 | 119 | 47.2 | |
| 小計 | 331 | 639 | 51.9 | |
| えりも以東 | 東部 | 84 | 147 | 56.9 |
| 西部 | 481 | 495 | 97.1 | |
| 小計 | 564 | 642 | 87.9 | |
| えりも以西 | 日高 | 159 | 365 | 43.6 |
| 胆振 | 63 | 130 | 48.6 | |
| 噴火湾 | 21 | 90 | 23.1 | |
| 道南 | 9 | 15 | 57.9 | |
| 小計 | 251 | 600 | 41.9 | |
| 日本海 | 北部 | 212 | 357 | 59.4 |
| 中部 | 122 | 274 | 44.3 | |
| 南部 | 56 | 125 | 44.8 | |
| 小計 | 390 | 756 | 51.5 | |
| 北海道総計 | 総計 | 3,645 | 6,859 | 53.1 |
数字で見るとオホーツクが中心
2026年の予測値で最も大きいのは、オホーツク海区です。
オホーツクの小計は2,108千尾。つまり約210万8千尾です。
北海道総計が3,645千尾なので、全体の中でもオホーツクの割合はかなり大きいです。
ただし、前年のオホーツクは4,223千尾でした。前年比は49.9%です。
つまり、数としては一番大きいけれど、前年よりかなり減る予測ということになります。



サケ釣り2026の予測を見るうえで、オホーツクはやはり中心ですが、「多いから楽勝」という見方は簡単にはできないですね…。
オホーツク内では西部の前年比が高め
オホーツクの中では、東部が37.2%、中部が57.7%、西部が67.2%となっています。
この数字だけを見ると、西部はオホーツク内では比較的落ち込みが小さい予測です。
えりも以東は前年比87.9%
今回の表で目を引くのが、えりも以東です!
えりも以東の小計は564千尾で、前年比87.9%。
全道総計が前年比53.1%なので、それと比べると落ち込みは小さめです。
特に西部は481千尾で、前年比97.1%となっています。
数字だけ見れば、前年にかなり近い水準です。ただし、えりも以東は比較的数字が残っているように見えますが、実際の釣りではポイントごとの差が大きく出る可能性があります。
日本海は前年比51.5%
日本海の予測は、小計390千尾です。
前年比は51.5%。
地区別では、北部が212千尾で前年比59.4%、中部が122千尾で44.3%、南部が56千尾で44.8%です。



日本海側でサケ釣りをする人にとっては、正直やや厳しめの数字です。
ただ、日本海は年によって「群れが一気に入る」「短いチャンスに集中する」ということもあります。
だからこそ、だらだら通うより、条件がそろった日を狙う意識がより大切になりそうですね。
根室は前年比51.9%
根室海区は、小計331千尾で前年比51.9%です。
北部が275千尾、南部が56千尾という予測です。
2025年の資料では、各海区の中でも根室海区の減少幅が大きかったとされています。
その流れを見ると、2026年も楽観しすぎるのは、かなり危険です!
一方で、根室方面はもともと秋サケの存在感があるエリアですよね。
数字が厳しめでも、タイミング次第では群れに当たる可能性はあるので、この辺も考えようかもしれません。
えりも以西は前年比41.9%
えりも以西は、小計251千尾で前年比41.9%です。
地区別では、日高159千尾、胆振63千尾、噴火湾21千尾、道南9千尾となっています。
この中で特に目立つのは噴火湾です。
噴火湾は21千尾で、前年比23.1%というかなり厳しい予測です。
道南も9千尾と、数としてはかなり小さい予測になっています。
釣り人目線で見るなら、えりも以西方面はかなりシビアに考えたほうがよさそうです。
もちろん、魚がゼロという話ではないですが…
ただ、通えば何とかなるというより、条件のよい日を選び、釣り場の選択肢を多く持っておくことが大切になると思います。
2026年のサケ釣りは厳しいのか
ここまでの数字を見ると、2026年のサケ釣りは全体として厳しめに見ておいたほうがよさそうです。
理由はシンプルで、
- 全道予測が365万尾
- 前年の53.1%という予測
- 2025年自体が過去最低水準だった
- 若齢化により予測も難しくなっている
- 地区によってはかなり低い予測が出ている
と、言うことです。



ただ、釣り人の感覚で言うと、2026年の秋サケは“数で押す年”ではなく、“情報とタイミングで拾う年”になりそうです。
近年の予測の予測傾向
近年の予測ですが、残念なことに全く当たっておりません。
実際はもっと割る傾向にあります。



釣れなそうなサケを追いかけるか…それとも最初からあきらめて違う釣りにスイッチするかはアナタ次第です(笑)


サケ釣り2026の結論
2026年の北海道の秋サケ来遊数は、全道で365万尾と予測されています。
前年の686万尾に対して、前年比53.1%。
全体としては、かなり厳しめの予測です。
海区別に見ると、オホーツクは予測値そのものは大きいものの、前年からは大きく減少。えりも以東は前年比87.9%で比較的落ち込みが小さく、日本海、根室、えりも以西はおおむね前年の半分前後、またはそれ以下の地区もあります。
釣り人としては、2026年のサケ釣りは楽観しすぎないほうがよいと思います!
ただ、銀ピカの秋サケが波打ち際に見えた瞬間のドキドキは、やっぱり特別ですよね。
今年も安全第一、マナー第一で、北海道の秋サケ釣りを楽しみましょう!
参考資料:北海道総合研究機構:令和 8年 北海道の秋サケ資源状況(来遊予測)

