網走・斜里・小清水の秋サケ釣り、3本3尾が公的ルールへ

網走・斜里・小清水の秋サケ釣りで3本3尾ルールが公的ルール化される動きを伝えるアイキャッチ画像

こんにちは、シロです!

秋サケ釣りをしている人なら、今年かなり気になる話が出てきましたね。

それが、網走・斜里・小清水の秋サケ釣りで「1人1日、竿3本まで・サケ3尾まで」というルールが、公的なルールになる見込みという話です。

これまでもこの地域では、いわゆるローカルルールとして「3本3尾」が呼びかけられてきました。

ただ、ローカルルールという名前のとおり、基本的には釣り人の良心や協力に頼る部分が大きかったんですよね。

ところが令和8年、このルールが網走海区漁業調整委員会の委員会指示として発動される方向で動いています。

今回は、
「結局、何が変わるの?」
「どこの釣り場が対象?」
「去年までのローカルルールと何が違うの?」
「これから秋サケ釣りはどうなるの?」

というところを、釣り人目線で整理していきます。


目次
Advertisement

対象は網走・斜里・小清水の地先海域

オホーツク海の朝焼けを遊漁船から眺める

今回の委員会指示案で対象となっているのは、斜里町・小清水町・網走市の地先海域です。

シロ

ちょっと聞きなれない言葉ですが、ここで言う地先海域と言うのは、網走市・斜里町・小清水町の海岸沿いの前面海域というイメージです。

対象となる釣り方は、船舶を使用しない竿釣りになるかと思われます。

つまり、いわゆる海岸からの秋サケ釣り、ぶっこみ釣り、ウキルアー、ウキフカセなどが関係してくる内容ですね。

サクラ

委員会指示案では、期間は令和8年9月1日から11月30日までとされています。内容としては、同時に使用できる釣竿は1人3本以内、釣獲できるサケは1日1人3尾以内、さらに釣獲したサケは持ち帰ることとし、廃棄や放流は禁止とされています。

ここで注意したいのは、今回の竿釣り規制案で対象になっている魚種は、資料上では「さけ」とされている点です。

昨年までのローカルルールでは「サケ・マス釣りルール」という表現でしたが、今回の委員会指示案では、竿釣りによる採捕制限の対象は「さけ」と整理されています。

※参考資料:竿釣りによるさけの採捕の制限に係る委員会指示について 委員会指示案


Advertisement

令和8年の秋サケ釣りルール案

ざっくり整理すると、こうなります。

スクロールできます
項目内容
対象地域網走・斜里・小清水の地先海域
対象期間令和8年9月1日〜11月30日
対象の釣り船を使わない竿釣り
対象魚種さけ
竿の本数1人3本以内
釣獲尾数1日1人3尾以内
釣ったサケ持ち帰り。廃棄・放流は禁止
調査対応委員会の遵守状況調査に応じる必要あり

釣り人として一番わかりやすいポイントは、やはりここです。

竿は3本まで。サケは1日3尾まで。

シロ

これまで「お願いベース」だった部分が、委員会指示という公的なルールに変わる可能性が高いということです。


そもそもローカルルールはなぜ始まったのか

今回の話だけを見ると、

シロ

また釣り人だけ規制されるのか

と思う人もいるかもしれません。

でも、背景を見ていくと、単純に釣りを締め付けたいという話ではなく、かなり複雑な問題があります

網走市・小清水町・斜里町の海浜域では、近年サケ・マス釣りが過熱し、次のような問題が起きていたとされています。

  • 資源への影響
  • 漁業作業や水産加工場の操業への影響
  • 住民生活への影響
  • 海岸の場所取りや拠点化

などです。

これを受けて、1市2町では「釣竿の数は3本まで、持ち帰る尾数は3尾まで」を基本とする海浜サケ・マス釣りルールを策定・運用してきました。

シロ

これが噂のローカルルールってやつですね。

斜里町では令和5年度に暫定版が運用され、その後、アンケートやシンポジウム、意見交換会などを重ねて、令和6年7月1日から確定版のルールが運用されています。網走市と小清水町では、パブリックコメントを経て令和6年9月5日からルールが運用されています。

サクラ

つまり、いきなり今年ポンと出てきた話ではないんだね。

地域ではすでに数年前から、秋サケ釣りの混雑やトラブル、資源への影響をどうするかという議論が続いていたわけです。


ローカルルールには一定の効果もあった

釣り上げられたサケ
シロ

個人的にここは、ちゃんと見ておきたいところなんですが、ルールを作っても何も変わらなかったのかというと、そうでなかったんじゃないのか?と思っています。

令和7年度の運用結果では、網走市では看板20か所、携帯トイレブース3か所、臨時駐車場4か所を設置し、8月から11月にかけてクリーンアップや啓発を15回実施しています。ぶっこみ釣りにおける釣竿3本の遵守率は89%で、前年度より向上したとされています。

斜里町でも、看板15か所の設置やSNSでの情報発信、現場啓発を52回実施し、ぶっこみ釣りにおける釣竿3本の遵守率は99%まで上がっています。

これはかなり大きいと思います。

多くの釣り人は、ちゃんと地域のルールを見て、守っていたということです。

ただ一方で、資料では「法的裏付けが無いことを理由に守らない人」や、迷惑駐車、夜間の竿立てによる場所取りなどが課題として挙げられています。

ここが今回の委員会指示につながっている部分ですね。

※参考資料:議題(3) オホーツク東部地区サケ・マス釣りルールの経過等について


Advertisement

なぜ公的ルールにするのか

シロ

今回のポイントは、ローカルルールの中でも特に重要な「3本3尾」を、委員会指示として公的ルール化しようとしている点です。

説明資料では、ローカルルールの定着に向けた普及啓発によって、場所取りやゴミ放置の減少など一定の成果が見られている一方、竿数や釣獲尾数の制限については、法的根拠がないことを理由にルールを守らない釣り人が一部に根強くいるとされています。

そして、オホーツク東部地区の市町や漁協などで構成する協議会が、資源保護と秩序維持、海浜環境保全のため、公的規制措置を検討するよう北海道に要請した流れです。

つまり、今回の公的ルール化は、

  • ほとんどの人が守っているのに、一部の人が守らない
  • ローカルルールだけでは限界がある
  • 守っている釣り人との不公平感が出ている

という状況への対応とも言えます。

シロ

釣り人側から見ても、これはなかなか難しいところで、ルールが増えるのは正直うれしくありません(笑)
でも、守っている人が損をして、守らない人が得をするような状態が続くと、結局はもっと厳しい規制につながってしまうのは容易に考えられますよね。
そう考えると、今回の3本3尾の公的ルール化は、秋サケ釣りを続けるためのギリギリの落としどころなのかもしれません。

参考資料:オホーツク東部地区における海浜サケ釣りルールに関する委員会指示発動について


背景には秋サケ資源の大幅な減少がある

浮きルアーで釣られたサケ。口にルアーを咥えている画像

もう一つ避けて通れないのが、秋サケ資源の減少です。

説明資料では、

全道の秋サケ来遊数は2004年の6,068万尾をピークに減少し、2025年には686万尾まで大幅に減少したとされています。オホーツク東部海域についても、2004年の1,498万尾をピークに減少し、2025年には208万尾まで減っています。

これは釣り人としても、かなり重たい数字です。

サクラ

昔のように「たくさんいるから大丈夫」という感覚では、もう通用しない時代になっているのかもしれません。

もちろん、秋サケの減少は釣り人だけが原因ではないですよね。

海水温、餌環境、回遊条件、ふ化放流、河川環境など、いろいろな要因が絡んでいることは、それなりに釣りをやってこられた方であれば、わかるハズです。

シロ

ただ、資源が減っている中で、釣り人の数が増え、特定の地域に集中すれば、釣りによる影響も無視できなくなってきます。

特にオホーツク東部は、ほかの海域が不調な年でも比較的釣果が見込めるエリアとして、釣り人が集中しやすい場所です。

だからこそ、地域としても本気でルール作りに動いていると思います。
他の地域の漁業調整委員会の動きと比べ、網走海区の漁業調整委員会の本気度が本物であることは、みなさんご存じかと思います。


追加河川も!河口規制もあわせて注意が必要

今回の話は、3本3尾ルールだけではありません。

同時に、河口付近におけるサケ・マス採捕の制限についても検討されています。

今回、斜里町のシマトツカリ川とオチカバケ川が新しく、規制対象になる動きがあります。

これは今までの流れを見るとほぼ決定と思ってよさそうです。


委員会指示発動までのスケジュール

スクロールできます
月日項目
3月〜遊漁団体との意見交換
5月遊漁者現地説明会、道から網走海区への発動要請
6月パブリックコメント、網走海区公聴会
7月上旬網走海区委員会(指示内容決定)
〜8月末遊漁者への周知期間
9月1日委員会指示発動

委員会指示発動までの今後のスケジュール案としては、7月上旬に指示内容の決定、8月末までの周知期間を経て、9月1日に委員会指示が発令される流れとなっています。


Advertisement

将来的にはライセンス制度の可能性も

そして、もう一つ気になるのが今後の話です。

説明資料では、令和8年は海区漁業調整委員会指示による規制を実施し、将来的にはライセンス制度や沿岸漁場管理制度の導入の可能性について検討するとされています。

これは釣り人にとって、かなり大きな話で、

シロ

もし将来的にライセンス制度や沿岸漁場管理制度が導入されれば、「無料で自由に行って好きな場所で並ぶ釣り」から、「登録・協力金・ルール遵守を前提にした管理型の釣り」に近づくと思います。

ただ、個人的には、これを単純に悪いこととして見るだけではなく、釣り場の維持管理にお金が回る仕組みになるなら、考える余地はあると思っています。

トイレ、駐車場、ゴミ対策、現地巡回、ルール看板、釣り場の環境保全。

これらには当然お金がかかります。

問題は、その制度が釣り人にとって納得できるものになるかどうか。

そして、地域や漁業者だけでなく、釣り人の声もちゃんと反映されるかどうかだと思います。

個人的には、お金を払ってでも釣り場にトイレや駐車場がしっかり整備されてたら嬉しいな~と思っています。
もちろん、冷やかし半分でマナーの悪い人も少しは減るのかな?とも思います。

さぁ、今度の北海道のサケ釣りはどう変化していくのか、大きな分岐点に立たされています。

最新の北海道釣行記

↓サクラマス・ヒラメ・カレイなどの
最新の北海道の釣り情報はこちらから

にほんブログ村 釣りブログ 北海道釣行記へ

ブログ村【シロ】のプロフィール
PVアクセスランキング にほんブログ村

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次