千走川のサケ・マス採捕禁止の現状
みなさん、こんにちは！
サケマス大好きのシロです。
現在島牧村では海あめますダービーが開催され盛り上がっていますが、サクラマスシーズンも近づいていますね。
そんなサクラマス釣りですが、石狩後志海区漁業調整委員会指示によって、超人気ポイントだった千走川河口ではサクラマス釣りがハイシーズンにできない状況です。
しかし、そんな委員会指示も令和7年10月31日で終了となります。
千走川とは？自然と豊かな生態系
千走川は島牧村に位置し、豊かな自然環境とサケ・マスが遡上することで知られていますよね。
また、その美しい景観と釣りの人気スポットとして、多くの釣り人に愛されていました。
島牧地区においては、遡上系親魚捕獲実績が43.2％を占めるのが千走川という事もあり、このエリアにとって非常に重要な河川であります。
なぜ採捕が禁止されたのか？
近年、釣り人の増加に伴い、以下のような問題が発生しました
- ゴミの放置や違法駐車
- 地域住民への迷惑行為
- 魚の乱獲
などなど。
細かいこと言えばもっとあるのでしょうけど、ハッキリ言ってマナーの悪い釣り人が原因であることが多々でした。
って感じだったんですが、石狩後志海区漁業調整委員会は資源保護を目的、もっと詳しくは、「さけ・ます資源の繁殖保護を図るため」、とした採捕禁止指示を発表しました。
石狩後志海区漁業調整委員会の指示内容
海区・連合海区漁業調整委員会の委員会指示とは
海区・連合海区漁業調整委員会の委員会指示とは、地域の漁業を適切に管理・調整し、資源の保護と持続的利用を図るために、漁業調整委員会が定める具体的なルールや指導のことを指します。これは漁業法に基づいて行われるもので、地域の実情に応じて定められます。
詳しくは漁業法（昭和24年法律第267号）第120条に基づいて定められています。
この辺、全く無知な方は混同しやすいのですが、一般的にサケ釣りなどで規制されている、北海道漁業調整規則とは違う種類ものと考えて下さい。これは北海道知事によって制定されているものです。
シロ似たり寄ったりで難しいな…。
サクラ委員会指示と規則の違いがあるんだね！
規制の具体的な内容
石狩後志海区漁業調整委員会が発表した指示（石狩後志海区漁業調整委員会指示第４号）の主な内容は以下のとおりです。
- 対象エリア
左岸：河口左岸より500メートルの位置
右岸：河口右岸より800メートルの位置
左方：344°00’
右方：0°00’
左岸：300ｍ
右岸：700ｍ - 規制対象：さけ及びます
- 実施期間：毎年4月1日から10月31日までただし、令和7年10月31日までとする。
規制前に意見募集の実施も
覚えている方も多いと思いますが、この委員会指示が発令される前に、2週間ほどの短い期間でありましたが、この委員会指示案に対する意見募集の期間が設けられていました。私の記録でこの意見募集では3件でしたが、賛同の意見がありました。
規制前の背景
先程、資源保護を目的とした採捕禁止指示と書きましたが、さらに詳しく掘り下げていくと、委員会指示前に北海道は北海道のホームページにて以下のように公表しています。
千走川はサクラマスの優良な親魚捕獲・採卵河川として地域全体で増殖事業に取り組んでいますが、中期的には資源に変動が見られることから、安定した資源の確保を図るため、令和3年度の「ふ化放流計画」から親魚捕獲数、採卵数、稚魚生産数を増大し、将来にわたって資源を維持することを目的として、禁止期間の前倒しや区域の拡大による効果を検証するため河口規制の見直しを行うこととしました。
引用：北海道ホームページより
私なりの解釈は
・地域全体で増殖事業に取り組んでいる。
・将来にわたって資源を維持することを目的としている。
・禁止期間の前倒しや区域の拡大による効果を検証するための規制の見直しだ。
になりました。
サクラマスの漁獲量
将来にわたって資源を維持することを目的としているのですが、現状でサクラマスの漁獲量はどれぐらいなのでしょうか？
北海道ホームページで後志総合局の石狩・後志地区海面利用協議会 第12期第2回の議事録 会議資料１－１～１－３に記載されている、後志管内サクラマス漁獲量の推移を私がまとめた表は以下のとおりです。
表を見てわかるとおり、平成11年度から低迷しているサクラマスの漁獲量ですが、最近は若干増加傾向
にあります。
ただ、コロナ禍を挟んでいるため、本当の増加理由について、私は不明です。
シロ平成30年ぐらいから少しづつ増えてはいるけど。
サクラ十分な資源回復とは言いづらい状況なんだね。
4年経って規制は解除されるのか？
資源は若干回復傾向にありますが、現状としてはまだ不十分と言えそうです。
また、委員会指示の河口規制は釣り人を排除するための措置ではありませんが、私個人は、そこに釣り人のマナー等が見え隠れしているのではないかと思っています。
駐車するスペースがない、釣りするスペースがない。そんな場合は違うポイントへ。
夜中から磯に立ち入らない。暗い中、水温の低い春に海に落ちたらまず助からない。
ゴミの投棄、騒いだりしないは当たり前。
考えればわかることですが、このぐらいは当たり前にしないと、資源が豊富になっても規制は解除されないかもですね。
地元の方も、釣り人が旅館に泊まってくれたり、コンビニや飲食店を利用してくれてるのはわかってくれてると思うので、釣り人によるトラブルは避けたいところです。
令和7年10月31日までの委員会指示ですが、私個人は延長になるのでは？と思っています。
